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釣り

釣具の錆落としに酸性の水垢とりを使ってみた

ジグ釣り

久々に釣りに行ったらフックが錆びてて萎えた…。

プライヤーやはさみが錆びて動かない…。

そんな経験、みなさんにもあるのではないでしょうか。

釣具って錆びてるだけでなんだかテンション下がりますよね(笑)

今回は、そんなアングラーの敵「錆」を落とす方法を試してみたので、その方法と結果を共有したいと思います。

この記事の結論

・錆は酸性の薬品で落とせるが、時間次第では金属が劣化してしまう
・きれいに仕上げようとするとヤスリ掛けが必要
・錆落としより錆防止が楽

錆と酸

実は錆と酸の関係は、高校ぐらいで習った酸化還元反応で全て説明できます。

そもそも錆とは、金属の表面が酸素や水分などと化学反応を起こして酸化する現象のことです。

錆を落としたいのであれば、金属が酸素を取り入れる「酸化」の逆の現象である金属から酸素を取り除く「還元」を行えばいいわけです。

この「還元」の方法こそが、錆に酸をかけて化学反応させることになります。

錆と酸の化学反応の結果、金属から酸素が取り除かれて錆が落ちます。

このため、酸性の薬品が錆とりによく使われています。

理屈がわかったところで、さっそく準備していきます。

準備するもの

・錆びた釣具
・酸性の薬品(水垢とりやサンポール)
・容器

錆びた釣具

錆びたダイソージグ2つ

しばらく使ってなかったダイソージグのスプリットリングがだいぶ錆びて茶色く変色しています。

フックの方もちらほらと錆びています。

酸性の薬品

たまたま実家で見つけたこの水垢とりを使ってみます。

水あか取り

よく錆とりにつかわれているサンポールは9.5%の塩酸ですが、この水垢とりは8.5%の塩酸です。

ハンドソープやボディソープでよく弱酸性という言葉を耳にすると思いますが、塩酸は酸の中でも強い酸性を示す強酸性です。

使用には十分注意してください。

サンポールは強力すぎて金属が劣化するような結果が多いので、濃度的には丁度いいかもしれません。

容器

容器(キティちゃんのタッパー)

ジグなどを薬品につけるために必要です。

今回はキティちゃんのタッパーを使います。

持ち主の姪からは使用について快諾してもらっています。

検証

容器にジグをいれます。

ダイソージグのほかのジグや針もいれました。

容器にジグが入っている状態

水垢とりを注ぎます。

容器のジグに水あかとりを注いだ状態

いかにも酸性というような黄色がかった色です。

画像ではわかりませんが、よく見てみると、錆の周辺から気泡がでています。

水素でしょうか。

ちゃんと化学反応が起きているようなのでときどき混ぜながら10分放置します。

~10分後~

容器のジグに水あかとりを注いだ状態から10分後

タッパーの底をご覧ください。

何やら錆の破片のようなものが落ちています。

還元がうまくいった証拠でしょうか。

これには期待が膨らみます。

それでは、水洗いしてみます。

水洗い後のダイソージグ

針の錆はあらかた落ちているようですが、スプリットリングは茶色から黒色になりました。

キッチンペーパーで水気をふき取っていると、キッチンペーパーに茶色の汚れがついているのを発見。

もしやと思い紙ヤスリでかるくこすると錆がみるみる取れていきます。

最終的にはこうなりました。

やすりかけ後のダイソージグ

※BeforeとAfterで上下が入れ替わっています。

スプリットリングに注目してもらいたいのですが、かなり錆が取れているのがわかります。

一方で、フックなどは表面が若干劣化したようにもみえます。

酸は金属を溶かすので当然ですね。

今回は10分間放置していのたで、5分ぐらいにすると金属の劣化も多少は防げるかもしれません。

ちなみに、この検証を行う前にクエン酸を試してみましたが、ほとんど効果がわかりませんでした。

まとめ

この記事のまとめ

・錆は酸性の薬品で落とせるが、時間次第では金属が劣化してしまう
・きれいに仕上げようとするとヤスリ掛けが必要
・錆落としより錆防止が楽

錆は落とせましたが、きれいに仕上げようとすると紙ヤスリを使用しないといけないので、どうしても手間がかかってしまします。

手間を考えると、錆を落とすことよりも、錆を防止することに努めたほうがよさそうです。

錆防止は釣行後の水洗いと乾燥、コーティングなどで簡単に行えるので、みなさんも実践してみてください。

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