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クラウンクロスオーバーはトヨタが販売する5人乗りのミドルサイズSUVです。
口コミを見てみると、後部座席が広いといった意見が多いようですが、実際のところはどうなのでしょうか?
今回はトヨタのクラウンクロスオーバーの後部座席の広さから装備、リクライニングの方法などを紹介していきます。
- 後部座席の広さや乗り心地
- 後部座席の装備
- リクライニングの倒し方 など
広い?狭い?後部座席の口コミ
クラウンクロスオーバーの後部座席の広さについて解説する前に、実際にどのような口コミがあるのか見てみます。
後部座席については、「広い」という口コミが多いみたいですが、実際はどうなのでしょうか。
次の章でみていきましょう。
クラウンクロスオーバーの後部座席の広さ
実際の後部座席の広さをライバル車と比較してみましょう。
比較するのは、ボディサイズが同じぐらいのSUVのマツダ「CX8」、レクサス「RX」、スバル「レガシィアウトバック」の3車です。
前席との空間
後部座席の広さは、「後部座席に座ったときに前のシートと膝の間のスペースがこぶし何個分あるか」が目安にされることが多いため、今回はこぶしの個数で比較します。
順位 | 車 | こぶしの数 | 全長(㎜) |
1位 | レクサスRX (5人乗り) | 3個 | 4,890 |
2位 | クラウン クロスオーバー | 2.5個 | 4,930 |
3位 | CX-8 | 2個 | 4,925 |
3位 | レガシィ アウトバック | 2個 | 4,870 |
3位 | レクサスRX (旧型6,7人乗り) | 2個 | 5,000 |
1位はレクサスRX(5人乗り)のこぶし3個、2位はクラウンクロスオーバーの2個、3位は同率でCX-8、レガシィアウトバック、レクサスRX(旧型6,7人乗り)となりました。
ライバル車と比べると、クラウンクロスオーバーは前のシートとの空間が広い部類であることがわかります。
全長が2番目に長いことを考えると、後部座席の空間はあまり広いつくりではないことがわかります。
室内幅、室内高
次に、室内の横幅と高さをライバル車と比較してみてみます。
室内幅(㎜) | 室内高(㎜) | |||
クラウン クロスオーバー | 1,540 | 4位 | 1,170 | 5位 |
レクサスRX (5人乗り) | 1,590 | 1位 | 1,200 | 3位 |
レクサスRX (旧型6,7人乗り) | 1,590 | 1位 | 1,200 | 3位 |
CX-8 | 1,540 | 4位 | 1,250 | 1位 |
レガシィ アウトバック | 1,545 | 3位 | 1,245 | 2位 |
クラウンクロスオーバーの室内幅は1,540㎜で最も狭く、一番広いレクサスRXと比べると5㎝狭いです。
このため、ライバル車に比べて3人で座ったときに窮屈に感じるかもしれません。
室内高は1,170㎜で最も低くなっています。
これはリア方向にすぼむような車の形状のため低くなっていることがわかります。
最も室内高の高いCX-8と比べると8㎝低いです。
ライバル車と比べると、室内空間は狭いことがわかります。
最低地上高
次に、乗り降りに影響する最低地上高を見てみます。
順位 | 車 | 最低地上高(㎜) |
1位 | レガシィ アウトバック | 213 |
2位 | CX-8 | 200 |
2位 | レクサスRX (5人乗り) | 200 |
2位 | レクサスRX (旧型6,7人乗り) | 200 |
5位 | クラウン クロスオーバー | 145 |
最低地上高は、ライバル車の中で圧倒的に低い145㎜となっています。
クロスオーバーという名前ではあるものの、やはり元はセダンということで、最低地上高は他のSUVと比べると低いことがわかります。
一方、乗り降りという視点で見れば、お年寄りやお子さんにも乗りやすい高さとなっています。
また、リアドアの開口角度は70度ほど広くはありません。
クラウンクロスオーバーの後部座席の乗り心地
シート
後部座席は、3人掛けでドアからドアまでつながっているベンチシートとなっています。
クラウンは役員車といわれるように後席に重役を乗せることを想定して作られています。
このため、ほかのSUVと比べても圧倒的に後席シートの座り心地が良く、体がしっかりホールドされます。
中央のシートは、左右よりも若干高いですが、中央浮きは少ないです。
とはいえ、左右のシートと比べるとホールドが効かないことから、揺れや振動が直接体に伝わるので、乗り心地はあまりよくありません。
上位グレードほど本革などの質の高い素材を使っているため、長距離の移動には滑りづらく姿勢が保持しやすい上位グレードが向いています。
布製のシートは、滑りやすく、その分力を入れて体を支える必要があるので、長距離の移動には向いていないですが、普段使いであれば十分な乗り心地の座席となっています。
また、シート自体の高さがあり、その分安定した乗り心地になっています。
布製シートの特徴
布製のシートは、夏場でもべたつかず、冬場は冷たくなりづらいなどのメリットがありますが、滑りやすい、飲み物どの水分を吸収しやすいといったデメリットがあります。(クロス、ファブリック、合成皮革(ポリウレタン)など)
本革シートの特徴
本革のシートは、水分を吸収しづらい、静電気が発生しないためホコリが溜まりづらいなどのメリットがありますが、夏場は熱く、冬場は冷たいなどのデメリットがあります。
ヘッドレスト
3人乗りを想定しているため、中央にもヘッドレストがあります。
ヘッドレストは、安全装備以外にも、頭を寄りかからせることができるので、姿勢を楽に保つことができます。
軽視されがちな装備ですが、事故の際に頭をはげしく打ち付ける「むち打ち」を防ぐ重要な安全装備です。
サイド・クォーター・リアガラス
窓が大きいと、空間が広く感じることができ、乗り心地も良く感じます。
その中でも最も後部座席の空間で大事なのはサイドガラスですが、クラウンクロスオーバーのサイドガラスはライバル車と比較すると縦に短く小さいです。
クォーターガラスもかなり小さい部類となっています。
ただし、サンルーフを付けることができるので、明るさや解放感はそちらで考えてもいいかもしれません。
後部座席の装備
シートヒーター
リアシートヒーターは、最上位グレードのRS Advancedにのみオプションで装備することができます。
役員車と呼ばれることを考えると、すべてのグレードに標準装備でいいように感じます。
それどころか、最上位グレードですら標準装備でないというところはびっくりですね。
モニター
クラウンクロスオーバーの後部座席には残念ながらモニターはありません。
高級車というイメージですが、オプションでもつけることはできません。
レクサスRXであればモニターを装備することができるので、どうしてもモニターが欲しいという方はそちらを選ぶと良いでしょう。
チャイルドシート
チャイルドシートは次の3つの方法で装着することができます。
シートベルト
チャイルドシートにシートベルトを取り付ける一般的な方法です。
ベルトが捻じれないように注意して取り付ける必要があります。
後部座席の3席のどの席でも付けることができます。
ISOFIXロアアンカレッジ
シートの付け根の左右に附属してある金具にチャイルドシートの金具を取り付ける方法です。
使わないときはカバーがしてあるので、カバーを外すことでチャイルドシートと連結する金具(ロアアンカレッジ)が見えるようになります。
後部座席の左右の席に1セットずつ準備されているので、チャイルドシートを2個まで取り付けることができます。
ISOFIXとは、シートベルトを使わずに、チャイルドシートと車の固定金具を連結させるだけの簡単な取り付け方法です。
テザーベルト
後部座席の裏にある金具(トップテザーアンカレッジ)にテザーベルトの金具を引っかけてチャイルドシートを固定する方法です。
後部座席の左右のシートに1つずつ装着可能です。
テザーベルトは、ヘッドレストを上げて装着しますが、このとき、ベルトが捻じれないように注意する必要があります。
また、チャイルドシートを装着後にシートを調整するとテザーベルトが緩むため、シートを調整してからチャイルドシートを取り付ける必要があります。
リクライニングの倒し方
ミドルSUVは1~3段階のリクライニング機能があることが多いですが、クラウンクロスオーバーはオプションで付けない限りリクライニング機能がありません。
しかも、このオプション、最上級グレードのRS Advancedにしか付けられず、値段も税込279,400円というかなり高級なもの。
ただし、高いだけあって、段階式のリクライニング機構ではなく、電動の任意の角度で調整できる仕様となっています。
下の画像のとおりアームレストのボタンを押すことで、角度の調節することができます。
フロアマット
フロアマットは車を汚さないためには必須の装備ですが、純正のフロアマットをディーラーで買おうとすると4万円以上します。
ですが、このクラウンクロスオーバー用のフロアマットであれば、2万円以下で購入することができます。
品質もいいので、純正品を買うなら是非こちらをおすすめします。
まとめ
クラウンクロスオーバーの後部座席の広さや乗り心地などについて紹介してきましたが、まとめると次のとおりです。
- 前席との空間は広い方
- 室内幅、高さともライバル車と比べて狭い
- 最低地上高は断トツで低く乗り降りしやすい
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