ノートの後部座席は狭い？広さとリクライニングの倒し方などを解説

ノートは、日産が製造・販売する５人乗りのコンパクトカーです。

エンジンは発電だけに使い、モーターで走行するので、電気自動車のような静かでスムーズな走りが特徴です。

口コミを見てみると、後部座席が広いといった意見が多いようですが、実際のところはどうなのでしょうか？

今回はノートの後部座席の広さから装備、リクライニングの倒し方などを紹介していきます。

広い？狭い？後部座席の口コミ

ノートの後部座席の広さについて解説する前に、実際にどのような口コミがあるのか見てみます。

試しにノートの後部座席座ってみたけど､コブシ3個分あって割りと広い！アクセラすごく窮屈だったなぁ pic.twitter.com/BLNo1ZUgCc

— ＊KEN＊ (@oXvXo_nur) May 6, 2019

https://t.co/I4VLrc0sqE
昨日はレンタカーで日産ノート借りてきたよ。（ガソリンオンリーモデル）
レンタカーの低グレードだから仕方ないけど安っぽいかな…

日産ノートを一言で言えば後部座席がめちゃくちゃ広いコンパクトカー。 pic.twitter.com/yJamZXIcNY

— chimo (@chimo_dayo) May 23, 2021

調べてみると、後部座席が狭広いといった口コミが多くみられました。

ノートの後部座席の広さ

それでは、実際の後部座席の広さをライバル車と比較してみましょう。

比較するのは、ボディサイズが同じぐらいのホンダ「フィット」、トヨタ「ヤリス」「アクア」、スズキ「スイフト」、マツダ「マツダ２」の５車です。

ニースペース（足元空間）の広さ

後部座席の広さは、「後部座席に座ったときに前のシートと膝の間のスペースがこぶし何個分か」が目安にされることが多いため、こぶしの個数で比較します。

順位	車	こぶしの数	全長(mm)
１位	フィット	2.5個	4,095
２位	ノート	２個	4,045
２位	アクア	２個	4,095
４位	マツダ２	1.5個	4,080
４位	スイフト	1.5個	3,845
６位	ヤリス	１個	3,950

１位はフィットの2.5個、２位はノート、アクアの２個、４位はマツダ２とスイフトの1.5個、６位はヤリスの１個となりました。

ライバル車と比べると、前のシートとの空間は２番目に広いことがわかります。

ノートのe-Powerモデルでは、車内レイアウトの工夫で、同車格の車に比べて後部座席の足元が広めに確保されています。

実際、１位のフィット、同率２位のアクアは、車のサイズがノートよりも５㎝長いことからも日産の工夫がわかります。

室内幅、室内高

次に、室内の横幅と高さをライバル車と比較してみてみます。

	室内幅(㎜)		室内高(㎜)
フィット	1,445	１位	1,260	１位
ノート	1,445	１位	1,240	２位
アクア	1,425	５位	1,190	５位
マツダ２	1,445	１位	1,210	４位
スイフト	1,425	５位	1,225	３位
ヤリス	1,430	４位	1,190	５位

ノートの室内幅は1,445㎜で、ライバル車と比べて最も広くなっています。

室内高は1,240㎜で、こちらも２位となっており、足元空間の広さも２位だったことを考えると、全体的な後部座席の空間が広いことがわかります。

小さなボディでも大人がゆったり乗れる設計されているだけはあります。

とはいえ、全ての項目でフィットに劣っていることを考えると、やはり車自体の大きさも影響がありそうです。

地面からシートまでの高さ

次に、乗り降りのしやすさに影響する地面からシートまでの高さ（ヒップポイント）について比較してみます。

ヒップポイントはおおよそ600mm程度だと腰や膝を大きく曲げる必要がなく、乗り降りがしやすいとされています。

そこで、600㎜との差をもとに乗り降りのしやすさをみてみます。

順位	車	600㎜からの差	ヒップポイント(㎜)
１位	ノート	±0	600
１位	スイフト	±0	600
３位	フィット	-15	585
４位	アクア	-30	570
４位	ヤリス	-30	570
６位	マツダ２	+35	635

ノートのヒップポイントは600㎜でライバル車と比べて最も乗り降りしやすい車であることがわかります。

また、リヤドアの開口角度は85度とかなり広いです。

このため、子供や高齢の方でもスムーズに乗り降りでき、また、チャイルドシートの装着も楽にできます。

ヤリスなどの二人乗りをターゲットとした車は、開口角度が60度ほどしかないことを考えると、ファミリー層をターゲットにしたノートとの差がよくわかります。

ノートの後部座席の乗り心地

後席シートのデザインと素材

ノートの後部座席には、標準的なファブリックと合成皮革が使用されています。

ファミリー車であるため、耐久性や通気性に優れ、汚れが付きにくい素材になっています。

上位車種のオーラでは、質感が向上した合成皮革やレザー調の素材も選べるため、見た目や手触りにこだわるならそちらの方が満足感が高いかもしれません。

クッション性とサポート性

ノートのクッションは、適度な厚みと柔らかさで十分な座り心地ですが、長距離ドライブでは少し硬さを感じる人もいるかもしれません。

段差の多い道を走行すると、衝撃がやや直接伝わりやすいとの声もあります。

背もたれと座面の角度や高さは標準的で、一般的な使い方には問題ないものの、特別座りやすいわけではありません。

背もたれの角度とリクライニング機能

ノートの後部座席の背もたれの角度は26度で、標準的な角度で設定されています。

この角度は、一般的な快適さを保つように設計されていますが、長時間の乗車時には人によっては少し窮屈に感じることもあるかもしれません。

また、後部座席にリクライニング機能がないため、角度を自由に調整できません。

ファミリーカーとしているなら、後席の乗り心地のためにも、リクライニング機能が欲しいところです。

後部座席のスライド機能

ノートの後部座席には、スライド機能は搭載されていません。

ライバル車の中では、フィットがスライド機能を備えているため、使い勝手や柔軟性で優位性があります。

後部座席のスピーカー

ノートの後部座席にはスピーカーが標準装備されています。

後席スピーカーの取付位置は左右のリヤドアとなっており、前席と合わせて４つのスピーカーが装備されています。

後部座席のスピーカー配置により、家族や友人が乗っている際にも、音楽やエンターテインメントを楽しむことができる設計となっています。

センターアームレスト

ガソリン車のノートには後部座席にもアームレストを装備できるグレードがありましたが、E-POWERになってからは、アームレストの装備はなくなりました。

ノートはファミリー向けであるため、後部座席の使い方に合わせてアームレストの必要性を再評価した可能性があります。

例えば、後部座席での荷物の出し入れを重視する設計になった場合、アームレストが邪魔になることも考えられます。

また、E-POWERの特性上、車両の軽量化を重視した結果、アームレストを省いて燃費や運動性能の向上を図ったのかもしれません

後部座席のエアコン

ノートは後部座席エアコンの吹き出し口は、前席の下に付いています。

同じ車格で二人乗り向けの作られているヤリスなどでは、後部座席にはエアコンが付いていません。

この点からも、ファミリーカーとして後席の快適さを重視していることがわかります。

後部座席の倒し方（フラット・前倒しにする方法）

後部座席のシートを倒す準備として、まず左右のシートベルトを、後席シート脇のシートベルト差込用の穴に差し込んで固定します。

リヤシートのヘッドレスト横、肩のあたりにレバーがあります。

このレバーを押すことで、シートを前に倒す（下げる）ことができます。

6：4の分割シートになっているため、片方ずつ倒すことができます。

２WD車では後部座席と荷室の間にシート分の段差ができるため、ラゲッジアンダーボックスを付けることで段差を解消することができます。

フルフラットとはなりませんが、荷物を置くのに支障はありません。

まとめ

ノートの後部座席については次のとおりでした。

ライバル車と比べて、後席空間が広いことがわかりました。

• 後部座席は足元空間、横幅、高さともに広い
• ヒップポイント、リヤドアの開口角度が広く乗り降りしやすい
• リクライニングができない
• 後部座席の快適性も重視したファミリーカー

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