耳栓使ってみたけど全然効果ないんだけど…?
耳栓の正しい付け方を知りたい!
耳栓は、うまく使えば良質な睡眠をサポートしてくれるアイテムですが、付け方ひとつで効果が半減してしまいます。
僕は、小さい頃から睡眠の質が悪く、小さな物音で起きることが多くありました。
高校時代に耳栓をするようになり、それからは、物音や飼い犬の鳴き声で目が覚めることも無くなりました。
そんな耳栓暦12年の僕が、耳栓の種類と正しい付け方について解説したいと思います。
・耳栓の種類・効果
・耳栓の正しい付け方のコツ・ポイント
・おすすめの耳栓
耳栓は正しい付け方で遮音性が大幅に上がる
耳栓は素材などにより遮音性がそれぞれ違います。
いくら遮音性が高くても、正しい付け方をしていなければ、その効果は半減どころか3割程度しか発揮することができません。
下の表は、騒音の大きさを示したものです。
睡眠には40デシベル以下の環境が適切とされています。
耳栓はNRR値という遮音性を表す指標があり、高いほど遮音効果が高いです。
例えば、70デシベルの新幹線車内でNRR値30の耳栓を使うと、70から30を差し引き40デシベルまで騒音を下げることができます。
ですが、正しい付け方をしていないと、NRR値30の耳栓でもNRR10ぐらいの効果しか発揮することができません。
耳栓の効果がないと感じている人は、正しい付け方ができていないか、性能の低い耳栓を使っているのが原因です。
耳栓の選び方については、こちらの記事で紹介しています。
>>効果なし?百均の耳栓がダメな5つの理由【耳栓暦12年の私が解説】
耳栓の種類
耳栓の種類は、大きく分けて次の3種類あります。
・スポンジタイプ
・フランジタイプ
・シリコン粘土タイプ
1つずつ解説します。
スポンジタイプ
・遮音性が高い
・柔らかく変形させても元の形にもどる
・睡眠などの長時間向き
スポンジタイプの素材は、ウレタンやポリウレタンがほとんどです。
柔らかいので耳の形状にフィットすることで、高い遮音性が発揮されます。
また、素材が柔いということは、耳に負担をかけることなく長時間使用できるので、睡眠時に使用する耳栓に一番適しています。
使用していくうちに、弾力性が低下していきます。
僕もスポンジタイプを愛用しているよ!
フランジタイプ
・遮音性を調節できる
・耳への取り付けと取り出しが簡単
・工事などの大きい音を出す作業向き
フランジタイプは、フランジとよばれるヒレのようなものが付いており、このヒレをどこまで装着するかで遮音性を調節することができます。
電気工具を使うような場合、機械音で故障などに気付くため、フランジで遮音効果を調節して、ある程度音が聞こえるようにしておく必要があるのです。
また、耳栓にグリップと呼ばれる芯があるので、取り付けと取り出しが簡単にできます。
シリコン粘土タイプ
・自由に形を変えられる
・粘性がある
・入浴や水泳向き
粘土タイプは、耳の穴に入れるというよりも、耳の穴を塞ぐように使います。
粘土タイプでは、水を吸ったり、ヒレの間に水が溜まったりすることがないので、入浴や水泳などに適していると言えます。
粘性があるため、髪の毛やほこりがくっついてしまうことがあります。
装着に一番手間がかかるよ!
耳栓を付ける前に
耳栓を付けるときは、耳の中を清潔にしておく必要があります。
特にお風呂上りですぐに寝る場合などは、耳の中に水分が溜まっていて、そのまま耳栓をしてしまうと、水分が耳の中で蒸発できず長時間留まることになります。
水分は細菌が増殖する原因で、ひどい場合は中耳炎になることもあります。
お風呂上りにすぐに耳栓を付けるときは、綿棒やティッシュで耳の中の水分をふきとるようにしてください。
耳栓の正しい付け方
耳栓の種類が分かったところで、ようやく本題の耳栓の正しい付け方についてです。
正しい耳栓の付け方を行うことで、本来の耳栓の効果が最大限発揮されます。
これまで間違っていた耳栓の付け方をしていた場合、耳栓のフィット感や遮音性に驚きますよ。
スポンジタイプの付け方
耳栓を潰す
まず耳栓の先端から6割ぐらいを潰します。
このとき、平たく潰すのではなく、全方向から圧縮するようなイメージで潰してください。
親指と人差し指でくるくると力を加えるといい感じに全体が潰れます。
耳の穴をまっすぐにする
耳の穴は基本的には若干下を向いています。
このままでは、うまく耳栓が入っていかないため、耳の穴をまっすぐにする必要があります。
そこで、耳栓を入れる耳とは逆の方の手で、耳を上方向に引っ張ります。
これで耳の穴が上を向き、耳栓を入れやすくなります。
耳栓を入れ、待つ
先端を潰した耳栓を入れます。
この時の注意点としては、できるだけ奥に押し込むように入れてください。
ある程度入ったら、耳栓がでてこないように外側から抑えます。
しばらくすると、耳栓が膨らみ、耳の形状にフィットすることでだんだん音が聞こえなくなります。
抑えていた手を放して取り付け完了です。
徐々に音が聞こえなくなる感じがクセになる!
フランジタイプの付け方
耳の穴をまっすぐにする
スポンジタイプと同様、耳栓を入れる耳とは逆の方の手で、耳を上方向に引っ張り、耳の穴をまっすぐにします。
耳栓を耳に軽く入れる
フランジタイプはスポンジタイプの耳栓と違い、耳栓を潰して入れる必要はないので、芯の部分を持って、耳に軽く入れます。
回しながら奥まで入れる
芯を軽く回しながら奥まで入れていきます。
3枚目のヒレが耳の穴に入って塞いでいることが分かれば取り付け完了です。
このとき、2枚目のヒレで止めることにより、遮音性を調節することができます。
スポンジタイプに比べると、かなり簡単に付けられるね!
シリコン粘土タイプの付け方
耳栓を丸める
平らな状態で耳にかぶせると、うまく耳の形につぶれません。
このため、まずは厚みを持たせるために丸い状態にします。
耳に被せて伸ばす
次に、丸めた耳栓を耳に被せて、耳の形にフィットするように力を加えながら伸ばしていきます。
耳を一気に覆うのではなく、前から後ろへ、もしくは後ろから前へ力を加えていくといいです。
耳が完全に覆われて遮音性を感じられれば完了です。
耳の穴にいれるんじゃなくて、耳を塞ぐのがポイント!
耳栓の正しい外し方
耳栓の正しい付け方がわかったところで、スポンジタイプの耳栓の正しい外し方を紹介しておきます。
スポンジタイプの耳栓は、耳にフィットするので、鼓膜近くまで密閉状態になっています。
このときに、勢いよく耳栓を外そうとすると、鼓膜が外側に引っ張られ、傷ついたり破れたりする可能性があります。
耳栓を抜くときは、入れるとき同様、耳を上に持ち上げて、軽く回しながら取り出すと、密閉状態でなくなり、鼓膜を傷つける心配もありません。
何も考えずに抜こうとすると、鼓膜が引っ張られるような感覚になるよ!
遮音性とコスパを兼ね備えた耳栓
これまで12年間様々な耳栓を使ってきましたが、その中でも一番コスパと遮音性に優れている耳栓がモルデックスです。
・業界トップクラスの遮音性能
・コスパ最強
・柔らかく耳の形にフィットする
モルデックスの耳栓は、スポンジタイプで、米軍でも使われているほどの遮音性を誇り、NRR値は33と業界でもトップクラスの遮音効果があります。
100均にも耳栓は売っていますが、NRRの体感はせいぜい10程度です。モルデックスと比べると、ほとんど効果を感じられません。
そのぐらいの性能の差がありながら、1セット100円ぐらいで100均の価格とほぼ同じです。
モルデックスには色々な種類があるので、8種類のお試しセットがおすすめです。
気になる人は、是非使ってみてください。
耳栓の正しい付け方まとめ
今回は、耳栓の正しい付け方について紹介しました。
僕も、はじめから正しい付け方をしていた訳ではありませんが、初めてこの付け方を試したときは、世界が変わりました。
耳栓の性能を十分に発揮するために、耳栓毎に正しい付け方を使い分けてみてください。