- クーラーボックスってどのぐらいで買い替えたらいいの?
- 経年劣化でどうなる?
アウトドアにおいて、食べ物や飲み物を冷たく保存するために欠かせないクーラーボックスですが、経年劣化により、細部が壊れたり、保冷能力が低くなったりしてしまいます。
今回は、ハードクーラーボックスの経年劣化の判断基準や寿命について解説します。
- クーラーボックスの経年劣化の判断基準
- クーラーボックスの寿命
- クーラーボックスの寿命を長持ちさせる方法
経年劣化の判断基準
経年劣化の判断基準には大きく2つ挙げられます。
保冷時間が短くなる
部品が壊れる
これらの症状が出た場合は、クーラーボックスの寿命と考え買い替えることをおすすめします。
>>【2022年版】釣りにおすすめのクーラーボックス7選
それぞれ詳しく解説します。
保冷時間が短くなる
クーラーボックスを長年使用していると、買ったときと比べて保冷時間が短くなったと感じることがあります。
具体的には、氷がすぐに解けてしまったり、入れたものがあまり冷えていないというような状況です。
これは、クーラーボックスのプラスチック内部の断熱材が劣化することが原因です。
クーラーボックスの種類ごとの保冷時間については、クーラーボックスは何時間保冷できる?種類ごとの保冷時間を解説をご覧ください。
部品が壊れる
経年劣化で壊れやすい部位や症状は次の3種類です。
パッキン
クーラーボックス以外でも水回りに使用されることが多いですが、おおよその寿命は10年です。
クーラーボックスでは主にクーラーボックスとふたの隙間をなくすために使用されています。
ふたの開け閉めによる負荷がかかる部位なのでその分劣化もしやすいです。
パッキンが劣化してしまうと、クーラーボックスとふたの間の隙間を埋めることができず、水が漏れるだけでなく、冷気も漏れてしまうので保冷能力が下がる原因にもなってしまいます。
ハンドル・ふたのフック
クーラーボックスで負荷のかかりやすい部位であるハンドルやふたのフック部分。
長年使用していると、経年劣化により割れて壊れてしまうことがあります。
ハンドルが壊れると、持ち運びが不便になります。
ふたのフックは壊れてもそのまま使用することは可能ですが、しっかりと密閉できないため、保冷時間が低下したり、少しの衝撃でふたが開いてしまうこともあります。
水栓
水栓は回して開閉するタイプのものであれば、経年劣化で溝が潰れて取り外しができなくなったり、締めても水が漏れてくることがあります。
水を抜くようなことがなければ用途への影響はありませんが、水が漏れる場合は、冷気も漏れているということなので保冷能力の低下につながります。
外装の割れ
プラスチック製のクーラーボックスは内外装が割れることがあります。
割れるということは、中の断熱材まで水が入ってしまうことになります。
水は熱を伝えやすいので、断熱効果が著しく低下してしまいます。
クーラーボックスの寿命
ハードクーラーボックスの断熱材の種類は大きく分けて3つあります。
・発泡スチロール
・ポリウレタン
・真空断熱材
発泡スチロール
寿命の目安:2~3年
3つの断熱材の中で最も経年劣化が激しく寿命が短いです。
普通の発泡スチロールを考えてみればわかりますが、素材自体がかなりもろいですよね。
いくら周りがプラスチックなどで覆われているとはいえ、あまり長持ちはしません。
安い分、寿命が短いというわけです。
経年劣化でスカスカになり、保冷能力も著しく低下します。
スチロールを覆うプラスチックのひび割れなどを放置すると、そこから水が浸入して劣化が一気に進みます。
ウレタン
寿命の目安:3~5年
3つの断熱材の中で最も使用されている素材です。
発泡スチロールよりも長持ちします。
保冷力も発泡スチロールより優れています。
発泡スチロールと同様、経年劣化でスカスカになり、保冷能力も著しく低下します。
また、外装であるプラスチックのひび割れなどを放置すると、そこから水が浸入して劣化が一気に進みます。
真空断熱材
寿命の目安:10年
3つの素材の中で最も寿命が長いです。
冷蔵庫の断熱材としても利用されている素材です。
冷蔵庫の寿命=真空断熱材の寿命なので、冷蔵庫の買替時期も10年程度と言われています。
真空断熱材の劣化よりも先に、クーラーボックスの外装のプラスチックが経年劣化でひびが入ったりして壊れることが多いので、そうなると一気にクーラーボックスの保冷能力も下がります。
寿命を長持ちさせる方法
断熱材ごとのおおよその寿命がわかったところで、経年劣化のスピードをできるだけ遅くして長持ちさせる方法を紹介します。
・雨ざらしにしない
・使用後は洗う
・パッキンを取り換える
・アルミテープを張る
雨ざらしにしない
クーラーボックスの外装はほとんどがプラスチックでできています。
決して耐久性のある素材ではないので、雨風にさらされ、直射日光に当たるような保管状況だと、劣化のスピードがはやいです。
このため、できる限り室内に保管することをおすすめします。
室内での保管が難しい場合は、雨と直射日光を避けれる場所に袋にいれて保管しておくと長持ちします。
車内で保管しているケースも多いようですが、車の中は雨風は防げますが、夏場はかなりの高温になるため、クーラーボックスが変形するようなこともあるので避けたほうがいいです。
パッキンを取り換える
クーラーボックスとクーラーボックスのフタの隙間に使用されているパッキンが原因で保冷能力が低下している場合は、パッキンを取り換えるだけで保冷能力が回復します。
ホームセンターに売っているシリコンスポンジなどで代用できるのでお手軽です。
シマノやDAIWAなどの釣具用クーラーボックスなら、釣具店に上蓋を持っていけば交換してくれます。
アルミテープを張る
クーラーボックスの外装にひびがはいった状態になっていると、そこから水が内部に侵入して保冷能力の低下や経年劣化が進む原因になります。
外装のひびなどをアルミテープで補修すれば、内部への水の侵入を防ぎ、保冷効果を保つことが出来ます。
アルミテープはホームセンターで手軽に購入できます。
保冷力の低下は買い替えのサイン
断熱材ごとにクーラーボックスの寿命は違いますが、どの断熱材であっても、保冷能力が落ちたと感じた時点で、買い替えを考える必要があります。
涼しい季節であればいいですが、夏場になると経年劣化による保冷力の低下が顕著に感じられるようになるので、買い替え時期は夏前をお勧めします。
買い替えにあたっては、断熱材ごとのコスパもわかる次の記事がおすすめです。
>>釣りにおすすめのクーラーボックス7選
まとめ
クーラーボックスの経年劣化で現れる症状と断熱材ごとの寿命を紹介しました。
保管の方法が悪いと、断熱材の寿命よりも先に外装のプラスチックが劣化して壊れてしまうので、保管方法には気を付けたいですね。
クーラーボックスは決して安くはないので、今回紹介した長持ちさせる方法を是非試してみてください。