釣りに必須のクーラーボックスですが、小さいものから大きいものまでたくさんの種類があるため、どのぐらいのサイズを選べばいいかわかりませんよね。
大きすぎても邪魔になってしまうし、小さすぎても魚の大きさによっては保管することができません。
今回は、釣り用のクーラーボックスのサイズの選び方などについて紹介します。
釣り用クーラーボックスを選ぶ基準
クーラーボックスのサイズの選び方の前に、クーラーボックスを選ぶ基準を紹介します。
選び方は大きく分けて次の3つです。
・サイズ
・重さ
基準1 保冷力
クーラーボックスの最も大事な役割は、釣った魚を鮮度を保ったまま保管することです。
このため、保冷力は最も大事な基準になります。
クーラーボックスのサイズが大きくても、保冷力が低ければ意味がありません。
できるだけ保冷力の高いクーラーボックスを選ぶようにしましょう。
基準2 サイズ
保冷力が最も大事だと言いましたが、いくら保冷力が高くても、釣った魚を入れることが出来なければ意味がありません。
当然ですが、釣った魚を入れられるサイズのクーラーボックスを選ぶことが重要です。
大は小を兼ねると言いますが、釣る魚に対してあまりにも大きいクーラーボックスだと場所をとるだけです。
それに、サイズが大きいほど基本的には値段も高くなります。
適当なサイズ選びが重要です。選び方の基準は次の項目で紹介しています。
基準3 重さ
クーラーボックスを選ぶときに、意外と軽視されがちなのが重さです。
空のクーラーボックスを基準に購入すると、実際には、釣った魚、氷や水の重さもプラスされるので、予想以上に重くなり持ち運びに苦労します。
特に、船釣りの場合、釣りから帰ってきたときが干潮だと、船着き場との高低差が大きく、魚と氷の入ったクーラーボックスを頭上まで上げないと船着き場に置けないような状況もあります。
釣った魚の重さに加えて、氷や水の重さを考えてできるだけ軽いクーラーボックスを選ぶことが重要です。
私の知り合いも、干潮のときに船着き場にクーラーボックスを上げようとして、海にクーラーボックスを落としたことがあるよ。
各基準の優先順位
選ぶ基準は3つあることを説明しましたが、欲しいクーラーボックスが決まっていない場合は、次の順番で考えれば、選ぶクーラーボックスが明確になります。
1番目 サイズ
2番目 保冷力
3番目 重さ
まず、釣る魚の大きさや量に合わせてクーラーボックスの大きさを決めます。
次に、釣行の時間などを考えて必要な保冷力を決まます。
最後に、できるだけ軽いものか、キャスター付きのものを選びます。
この順番で選べば、どのクーラーボックスを買えばいいのか簡単に決めることができます。
それでは、次に、サイズの選び方を説明します。
クーラーボックスのサイズの選び方
クーラーボックスのサイズの選び方は次の2つです。
・釣る場所に合わせる
それぞれ解説します。
釣る魚に合わせる
狙っている魚に合わせれば、必要なクーラーボックスのサイズは決まります。
クーラーボックスのサイズはリットル(L)で表記します。
20Lごとのクーラーボックスのおおよそのサイズと対象となる魚の目安は次のとおりです。
容量 | 内寸(長さ×幅×高さ) | 釣る魚 |
20L | 45㎝×20㎝×22㎝程度 | 鮎などの川魚、キス、アジ、サバ |
40L | 60㎝×26㎝×23㎝程度 | タチウオやタイ、シーバスなど中型の魚全般 |
60L | 80㎝×31㎝×24㎝程度 | 青物、ニベなど大型の魚全般 |
20L
川魚やベイトになる比較的小さい魚を釣る場合に適したサイズです。
アユ50匹でやっと20Lが満タンになるぐらいと思ってもらえればけっこう余裕があることがわかるかと思います。
40L
ほとんどの釣りに対応できるサイズです。
タチウオはドラゴンサイズになると1m以上になりますが、曲げれば案外40Lぐらいのサイズでも収まります。シーバスやヒラメ狙いであればよっぽどの大物でない限り問題ないです。
60L
大型の魚全般にも対応できるサイズです。
長さが80㎝前後になるので、カツオやブリ、サワラなどの青物やニベなど大きな魚を釣る場合に選ぶサイズです。
サイズが大きくなっても、高さはほとんど変わらないよ!
釣る場所に合わせる
釣る場所などのシチュエーションによってもクーラーボックスのサイズは決まります。
容量 | 内寸(長さ×幅×高さ) | 釣る場所・シチュエーション |
20L | 45㎝×20㎝×22㎝程度 | 渓流釣り、サーフ、堤防や船でのサビキ釣り |
40L | 60㎝×26㎝×23㎝程度 | サーフ、堤防釣り、船釣り(ボート) |
60L | 80㎝×31㎝×24㎝程度 | 船釣り(沖釣り) |
20L
サーフや堤防でも大きな魚が狙える場合は少し小さいかもしれませんが、通常釣れるサイズであれば十分です。
40L
サーフや堤防釣りはもちろん、ボート程度の船釣りならほとんどの場面で対応できます。
とりあえずはこのサイズがあれば問題ありません。
60L
内寸が80㎝近いので、沖に出る場合の船釣りや大ニベ狙いのサーフ以外ではほぼ必要がないといえます。
おすすめは30~40Lぐらいのサイズ
釣る魚、釣る場所ごとのクーラーボックスのサイズの選び方を紹介しました。
ベストなのは3種類を使い分けることですが、決して安いアイテムではないので30~40Lを1つもっておくことをおすすめします。
理由は、サイズが大きすぎず、どの釣りにも対応できるからです。
20Lでは渓流釣りにはいいですが、海釣りでは心元ないですし、60Lは大物を狙う以外はかなり用途は限られてしまうので、船釣りしかしないような人にしかおすすめできません。
実際、私も初めて買ったクーラーボックスは30~40Lのものでした。今でもかなり重宝しています。
おすすめのクーラーボックスについては、【2022年版】釣りにおすすめのクーラーボックス7選で紹介しているので、合わせてチェックしてみてください。コスパの比較もしています。
クーラーボックスの保冷力の選び方
クーラーボックスのサイズが決まったら、次に、保冷力を考える必要があります。
保冷力はクーラーボックスの断熱材(素材)によって大きく異なります。
断熱材の種類は以下の3種類あります。
・ポリウレタン(保冷力 中)
・真空断熱パネル(保冷力 高)
保冷力は、発泡スチロールが最も低く、真空断熱パネルが最も高くなっています。
ダイワのライトトランクαを例に保冷時間の目安をみてみると、発泡スチロールが66時間程度、ポリウレタンは80時間程度、真空断熱パネルは100時間を超えるものもあります。
ただし、ここで紹介した保冷時間の目安は、一度もクーラーボックスを開けない場合になるので、実際はもっと保冷時間は短くなることに注意が必要です。
クーラーボックスは、釣った魚を新鮮な状態で持ち運ぶことが1番の目的なので、どのぐらいの時間保冷しておく必要があるのかを考えた上で、断熱材を選ぶといいでしょう。
>>クーラーボックスは何時間保冷できる?種類ごとの保冷時間を解説
クーラーボックスの重さの選び方
クーラーボックスは魚を入れて持ち運ぶものですから、できるだけ軽いものが便利です。
軽いクーラーボックスが役に立つケースは次のような場合です。
・船釣りにおける船着き場への荷揚げ(特に干潮時)
クーラーボックスの重さは、ものによっては1つサイズの大きいクーラーボックスと同じぐらい重いものだったり、逆に1つサイズの小さいものと同じぐらい軽かったりします。
同程度のサイズにおける重いものと軽いものの違いは数キロですが、釣れた魚の重さや氷の重さが加わったクーラーの持ち運びは以外と大変です。
購入するサイズが決まったら、できるだけ軽いクーラーボックスを選ぶようにしましょう
軽いクーラーボックスならライトトランクαがおすすめ
私がおすすめするクーラーボックスはダイワのライトトランクαです。
このクーラーボックスはダイワのクーラーボックスでも最軽量級です。
サイズとしては24Lと32Lの2種類があります。
断熱素材によって重さは変わりますが、24Lのもので4~5.3kg、32Lのもので4.6~6.1kgです。
クーラーボックスのおすすめのサイズはどの釣りにも対応しやすい30~40Lであるとお伝えしたとおり、24Lと32Lでは32Lのサイズをおすすめします。
詳しい内容については、ダイワのライトトランクαをおすすめする5つの理由【インプレ】で紹介しているので是非ご覧ください。
自分の釣りに合ったサイズのクーラーボックスを選ぶ
今回はクーラーボックスのサイズの選び方について紹介しました。
人によって釣る場所、狙う魚が違うので一概におすすめのサイズは言えませんが、最も汎用性の高いサイズは30~40Lぐらいのサイズです。
困ったときはとりあえずこのサイズを買っておけば大丈夫です。
自分の釣りに合ったクーラーボックスを選んで快適な釣りを楽しんでください。