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【ホンダ】新型ヴェゼルの後部座席は狭い?リクライニングやシートベルトの外し方などを紹介

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2024年4月にマイナーチェンジが行われたホンダの新型ヴェゼル。

サイズはコンパクトSUVに分類され、5人乗りとなっています。

口コミを見てみると、後部座席が広いといった意見が多いようですが、実際のところはどうなのでしょうか?

今回は新型ヴェゼルの後部座席の広さから装備、リクライニングのやり方などを紹介していきます。

この記事でわかること
  • 後部座席の広さや乗り心地
  • 後部座席の装備
  • 後席真ん中のシートベルトの外し方
  • リクライニングの倒し方 など
目次

広い?狭い?後部座席の口コミ

ヴェゼルの後部座席の広さについて解説する前に、実際にどのような口コミがあるのか見てみます。

乗り心地が悪かったという口コミがある一方で、広くて開放感もあるといった口コミもありました。

ヴェゼルの後部座席の広さ

画像出典:ホンダ

それでは、実際の後部座席の広さをライバル車と比較してみましょう。

比較するのは、ボディサイズが同じぐらいのマツダ「CX-30」、トヨタ「カローラクロス」、スバル「XV」の3車です。

ニースペースの広さ

後部座席の広さは、「後部座席に座ったときに前のシートと膝の間のスペースがこぶし何個分か」が目安にされることが多いため、こぶしの個数で比較します。

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順位こぶしの数
1位ヴェゼル2.5個
1位XV2.5個
3位カローラクロス2個
4位CX-301.5個

1位はヴェゼルとXVの2.5個、3位はカローラクロスの2個、4位はCX-30の1.5個となりました。

ライバル車と比べると、前のシートとの空間が広いことがわかります。

この広さの理由は、センタータンクレイアウトというホンダが特許を持っている車の構造が関係しています。

センタータンクレイアウト

通常、燃料タンクは後席床下や荷室下などの車体後方に配置するところ、前席中央の床下に配置する技術のことで、後席の床と荷室を低くすることが可能となっている。荷室下を広くつかえるようになれば、後席自体を後ろまで広げることができるため、後席空間を広く確保できている。

マツダ「CX-30」とはこぶしが1個分以上違うので、快適性にだいぶ差がありそうです。

室内幅、室内高

次に、室内の横幅と高さをライバル車と比較してみてみます。

スクロールできます
 室内幅(㎜)室内高(㎜)
ヴェゼル1,4454位1,2252位
XV1,5201位1,2004位
カローラクロス1,5052位1,2601位
CX-301,4903位1,2103位

ヴェゼルの室内幅は1,445㎜で、4番目の広さとなっています。

ライバル車の中では3人掛けをするにはかなり狭そうです。

室内高は1,225㎜(2位)で、最も低いスバルXV(1,200㎜)と比べると2.5㎝高いことがわかります。

ライバル車と比べると、幅は狭く、高さには少し余裕があることがわかります。

最低地上高

次に、乗り降りに影響する最低地上高を見てみます。

スクロールできます
順位最低地上高(㎜)
1位カローラクロス160
2位CX-30175
3位ヴェゼル170~195
4位XV200

ヴェゼルの最低地上高は、グレードによって異なっており、4WDで170㎜か180㎜、FFで185㎜か195㎜となっています。

どのグレードを選ぶかにもよりますが、ライバル車と比較して高くもなく低くもない、中間ぐらいの最低地上高であることがわかります。

リヤドアは90度までは開きませんが、前席との空間が広いため、乗り降りは比較的楽に行えます。

新型ヴェゼルのトランクの容量についてこちらをご覧ください。

ヴェゼルの後部座席の乗り心地

画像出典:ホンダ

シート

ヴェゼルの後部座席は、3人掛けでドアからドアまでつながっているベンチシートとなっています。

ライバル車と比較して左右のシートのシートポジションは少し浅いです。

真ん中のシートは、左右よりも高く、ホールドが効かないことから、揺れや振動が直接体に伝わるので、乗り心地はあまりよくありません。

緩衝装置としての役割を持つサスペンションは、車軸式といい、一般的に跳ねやすいと言われる構造であるため、道路の段差などを感じやすいつくりとなっています。

ライバル車と比べても中央のシートの位置が高く、またファブリックシート(布)なのでとても座りづらいです。

このため、後部座席に大人が3人乗るのは現実的ではありません。

布製のシートは、滑りやすく、その分力を入れて体を支える必要があるので、長距離の移動には向いていないですが、普段使いであれば十分な乗り心地の座席となっています。

布製のシートは、夏場でもべたつかず、冬場は冷たくなりづらいというメリットがありますが、飲み物などを吸収しやすいといったデメリットもあります。

ヘッドレスト

3人乗りを想定しているため、中央にもヘッドレストがあります。

ですが、中央のシートが座りづらいため、あまり出番はないと考えられます。

また、安全装備以外にも、頭を寄りかからせることができるので、姿勢を楽に保つことができます。

ヘッドレストは軽視されがちですが、事故の際に頭をはげしく打ち付ける「むち打ち」を防ぐ重要な安全装備です。

サイド・クォーター・バックガラス

窓が大きいと、空間が広く感じることができ、乗り心地も良く感じます。

ヴェゼルは、サイドガラス自体は決して大きくありませんが、サイドガラスの後ろに位置するリヤクォーターガラスがないため、サイドガラスが後ろに伸びるような形になっています。

このため、視界を横に広く確保することができ、景観を楽しむのに適した形となっています。

一方、バックガラスはやや小さく、後方の景色を見るには適していません。

ただし、通常は前を見て座っているはずなので、バックガラスの大きさはあまり室内空間の広さや乗り心地にあまり影響はありません。

前方を見たときの視界の広さ

前席のシートは肩がなで肩のように丸く落ちる形をしています。

また、ヘッドレストもスクエア型の小さめのつくりとなっています。

このため、前方から取り入れられる光量が多く、圧迫感の少ない、そして、視界を広く感じやすいつくりとなっています。

後部座席のドア

ヴェゼルの後部座席のドアノブは、他の多くの車とは異なるユニークな位置に配置されています。

通常のドアノブはドアの側面にありますが、ヴェゼルでは後部ドアの窓枠部分にドアノブが隠されています。

具体的には、後部座席のドアノブは窓ガラスの後端の黒い三角形のパネル内にあり、窓の横に一体化されているため、パッと見たときには目立たないデザインです。

このデザインにより、クーペスタイルを強調し、2ドアのようにも見えるスポーティで洗練された外観を実現しています。

パノラマルーフ

画像出典:ホンダ

オプションでパノラマルーフを付けることができます。

ヴェゼルのパノラマルーフはフロントとリヤに分かれており、それぞれのサイズは大きくありませんが、後席からの眺めはトップクラスに広くなっています。

また、前席と後席の明るさを満遍なく確保できるため、室内をより広く感じることができます。

リヤセンターアームレスト

画像出典:ホンダ

後部座席の中央には、シートに収納可能なアームレストが付いています(標準装備)。

アームレストの幅は比較的広く、左右の人が肘を掛けられるほどのサイズですが、位置が低く、腕が置きづらいです。

一方で、ドリンクホルダーが2つ付いており、長距離移動にはありがたい装備となっています。

ドリンクホルダー

画像出典:ホンダ

センターアームレスト以外に、左右のドアポケットにもドリンクホルダーがあります。

このため、後席だけで最大4つのドリンクホルダーがあることになります。

3人掛けの場合はセンターアームレストのドリンクホルダーは使えないので、ドアポケットを使うという使い分けができるようになっています。

ルームランプ

画像出典:ホンダ

ヴェゼルのルームランプはスイッチ式でなく、静電タッチ式となっています。

このため、ランプ付近を触ることで点灯、消灯が行えます。

また、ルームランプ自体は通常中央に1つ配置されていることが多いですが、ヴェゼルでは左右に1つずつ配置されているので、後部座席に座った状態から垂直に手を上に伸ばすだけでつけることができます。

シートバックポケット

助手席のシートの裏には、バックポケットが付いています(全車標準装備)。

後部座席にいざ人を乗せるとなったときに、後部座席に置いていた小さい荷物をバックポケットにしまうことができるので便利です。

子どもを乗せるときのために、おもちゃなどを入れておくこともできます。

後席エアコン吹き出し口

画像出典:ホンダ

後部座席の快適性を高める装備として重要なのが、エアコンの吹き出し口です。

ヴェゼルでは、すべてのグレードで前席の下に後部座席用の吹き出し口が付いています。

また、e:HEV Z、e:HEV PLaYパッケージにはセンターコンソールの後部(図中①)に後席用のエアコン吹き出し口が付いているので、夏場や冬場でも、後部座席でより快適に過ごすことができます。

吹き出し口のないグレードでは、物を置けるスペースとなっています。

※e:HEV PLaYは2024年4月のマイナーチェンジでなくなり、e:HEV Z・PLaYパッケージに変更になりました。

その他装備

センタコンソールの後部下に充電用のUSB端子タイプC(e:HEV Z、e:HEV PLaYパッケージ)が2つ装備されており、スマートフォンの充電などにも重宝します。

また、センターコンソールの後部の最も下は物を入れるスペースがあります。

シートベルトは、3席とも全て3点シートベルトとなっています。

シートベルトの付け方、外し方

後部座席真ん中のシートベルトの装着方法は次のとおりです。

①後部座席の右後ろの格納ホルダーからシートベルトを引き出す。

②シートベルトにタングプレート(バックルと結合する金属の部分)が2つ付いているので、小さいタングプレートを体の右側の小さい穴のあいたバックルに装着する。

③大きいコネクターをお腹を包むようにまたがせて左側のバックルに差し込む。(通常の3点式シートベルトと同じ要領)

外すときは、逆の手順になりますが、体の右側の小さいタングプレートは普通のシートベルトと同じようにはバックルから引き抜けません。

画像出典:ホンダ 右側のバックルの外し方

小さいバックルの解除ボタンは、通常の解除ボタンと比べて細いため指で押すことができず、体の左側のバックルに装着していたタングプレートを解除ボタンに差し込んで解除する必要があります。

チャイルドシート

チャイルドシートは次の3つの方法で装着することができます。

シートベルト

チャイルドシートにシートベルトを取り付ける一般的な方法です。

ベルトが捻じれないように注意して取り付ける必要があります。

チャイルドシートを中央に配置したときは、左側のシートベルトが使用できなくなります。

ISOFIXロアアンカレッジ

シートの付け根の左右に附属してある金具にチャイルドシートの金具を取り付ける方法です。

使わないときはカバーがしてあるので、カバーを外すことでチャイルドシートと連結する金具(ロアアンカレッジ)が見えるようになります。

後部座席の左右の席に1セットずつ準備されているので、チャイルドシートを2個まで取り付けることができます。

ISOFIXとは、シートベルトを使わずに、チャイルドシートと車の固定金具を連結させるだけの簡単な取り付け方法です。

テザーベルト

後部座席の裏にある金具(トップテザーアンカレッジ)にテザーベルトの金具を引っかけてチャイルドシートを固定する方法です。

テザーベルトは、ヘッドレストを上げて装着しますが、このとき、ベルトが捻じれないように注意する必要があります。

また、チャイルドシートを装着後にシートを調整するとテザーベルトが緩むため、シートを調整してからチャイルドシートを取り付ける必要があります。

リクライニングのやり方と跳ね上げ方

リクライニング

ヴェゼルの後部座席は、リクライニングの機能がありません

先代ではリクライニング機能が備わっていたため、まさかの改悪です。

一方、後部座席自体は同じサイズ間のSUVと比べても広い部類となっているため、そこで後部座席の乗り心地はバランスをとっているのかもしれません。

ただ、長距離の移動をするような場合は、やはりリクライニングできないのはあまりよくないですよね。

ですが、これはヴェゼルに限ったことではなく、ライバル車のマツダ「CX-30」、スバル「XV」もリクライニング機能が付いていません。

近いサイズでいえば、トヨタ「カローラクロス」のみ2段階のリクライニング機能が付いています。

跳ね上げ

画像出典:ホンダ

ヴェゼルの後部座席は、SUVとしてはめずらしく後部座席の座面を跳ね上げて収納空間をつくることができます。

このため、ライバル車の苦手な背の高いものを積むことができます。

左右別々に跳ね上げることができるため、片方の席だけ跳ね上げて座ることも可能です。

シートアレンジ

画像出典:ホンダ

後部座席は6:4の分割式となっており、中央のシートは左のシートと一緒に動くつくりとなっています。

ライバル車の中では唯一、前方に倒すことでフルフラットの状態で使用することができます

このため、車中泊などにも最も向いていると言えます。

フロアマット

ヴェゼルのフロアマットをディーラーで買うと3万円ほどします。

しかし、このヴェゼル用のフロアマットであれば、半額以下で購入することができます。

品質もいいので、純正品を買うなら是非こちらをおすすめします。

防水・耐熱・耐摩擦

ヴェゼルの後部座席は狭い?広さとリクライニングの倒し方などを紹介まとめ

ヴェゼルの後部座席については次のとおりでした。

  • ヴェゼルの後部座席は広い
  • 中央のシートの位置が高く座りづらい
  • 中央のシートベルトを外すときはタングプレートを使う
  • リクライニングはできない
  • シートの跳ね上げにより高さのあるものも積載可能

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