フォレスターの後部座席は狭い？広さとリクライニングの倒し方などを紹介

フォレスターはスバルが販売する５人乗りのミドルサイズSUVです。

口コミを見てみると、後部座席が広いといった意見が多いようですが、実際のところはどうなのでしょうか？

今回はスバルフォレスターの後部座席の広さから装備、リクライニングの方法、中央シートのシートベルトの外し方などを紹介していきます。

広い？狭い？後部座席の口コミ

フォレスターの後部座席の広さについて解説する前に、実際にどのような口コミがあるのか見てみます。

チャイルドシート取り付け完了❗️
フォレスターは後部座席が広いので
取り付け作業も楽でした😁
お迎えの準備はバッチリです。#フォレスター #FORESTER #チャイルドシート pic.twitter.com/XEz2nSwDH7

— DNA@フォレスターSKE : OM-D EM-1 Mark-Ⅱ (@DNAALFEE) October 21, 2019

XVとフォレスターの試乗した！
XVだね！
って一瞬なりかけたんだけど、カーゴルームと後部座席見てみたら
圧倒的にフォレスターの方が広い！後部座席も広い〜

アウトドア趣味夫婦にはフォレスターした選べんわあ自転車積みやすそうだもん〜
買います😊

— 梅子 (@Mt_umeko) August 20, 2022

後部座席については、「広い」という口コミが多くありました。

フォレスターの後部座席の広さ

実際の後部座席の広さをライバル車と比較してみましょう。

比較するのは、ボディサイズが同じぐらいの三菱「アウトランダー」、日産「エクストレイル」、レクサス「NX」、トヨタ「ハリアー」「RAV4」、ホンダ「CR-V」、マツダ「CX-5」「CX-60」の8車です。

ニースペースと足元空間

ニースペースは、「後部座席に座ったときに前のシートと膝の間のスペースがこぶし何個分か」が目安にされることが多いため、こぶしの個数で比較します。

順位	車	こぶしの数	全長(㎜)
１位	CR-V（５人乗り）	３個	4,605
１位	エクストレイル（５人乗り）	３個	4,660
３位	アウトランダー（５人乗り）	2.5個	4,710
３位	フォレスター	2.5個	4,640
３位	RAV4	2.5個	4,610
６位	ハリアー	２個	4,740
６位	CX-60	２個	4,740
６位	CX-5	２個	4,575
９位	NX	1.5個	4,660

１位はCR-V、エクストレイルの３個、３位はアウトランダー、フォレスター、RAV4の2.5個、６位はハリアー、CX-5及びCX-60の2個、9位はNXの1.5個となりました。

ライバル車と比べると、フォレスターは前のシートとの空間が広い部類であることがわかります。

同率３位のアウトランダーと比べると全長は短いにも関わらず、同じ程度の後部座席の広さとなっており、後部座席がより広く設計されていることがわかります。

足元空間については、外側に比べて中央のシートレールが長く、人によっては足を広げて座ると、シートレールに干渉してしまいます。

また、１位のCR-Vは全長が4,605㎜でフォレスターより3.5ｃｍ短いですが、ニースペースにはこぶしが３つほど入る広さとなっています。

室内幅、室内高

次に、室内の横幅と高さをライバル車と比較してみてみます。

	室内幅(㎜)		室内高(㎜)
アウトランダー(PHEV)	1,505	９位	1,240	４位
エクストレイル	1,540	4位	1,255	3位
レクサスNX	1,520	６位	1,195	８位
フォレスター	1,545	３位	1,275	１位
ハリアー	1,520	６位	1,215	７位
RAV4	1,515	８位	1,230	５位
CR-V	1,550	１位	1,230	５位
CX-5	1,540	４位	1,265	2位
CX-60	1,550	１位	1,215	７位

フォレスターの室内幅は1,545㎜で、３番目の広さとなっており、ライバル車の中では、比較的３人掛けしやすいつくりになっています。

室内高は1,275㎜（１位）で、最も低いレクサスNX（1,195㎜）と比べると8㎝も高いことがわかります。

ライバル車と比べると、幅は平均より広く、最も高さがあることがわかります。

最低地上高

次に、乗り降りに影響する最低地上高を見てみます。

順位	車	最低地上高(㎜)
１位	CX-60	180
２位	レクサスNX	185
３位	ハリアー	195
４位	CR-V	200
４位	エクストレイル	200
６位	RAV4	205
７位	CX-5	210
８位	アウトランダー(PHEV)	215
９位	フォレスター	220

最低地上高は、ライバル車の中で最も高く220㎜となっており、お年寄りやお子さんには少々乗りづらく感じるかもしれません。

一方で、リヤドアの開口角度は85度ほどあり、ライバル車と比べてもかなり開口角度が大きくなっています。

最低地上高は高いですが、リヤドアの開口部が広いため、総合的にはライバル車と同等の乗り降りのしやすさといえます。

同じスバル車のXVについては、スバル XVの後部座席は狭い？広さとリクライニングの倒し方などを紹介の記事をご覧ください。

フォレスターの後部座席の乗り心地

シート

フォレスターの後部座席は、３人掛けでドアからドアまでつながっているベンチシートとなっています。

中央のシートは、左右よりも若干高いですが、中央浮きは少ないです。

とはいえ、左右のシートと比べるとホールドが効かないことから、揺れや振動が直接体に伝わるので、乗り心地はあまりよくありません。

シートのメイン部分の種類は、エントリーグレードのTouringとミドルグレードのAdvanceでファブリック、X-BREAKでポリウレタン、上位グレードのSPORTはウルトラスエード（高機能人工皮革）となっています。

最上位グレードのSTI Sportでは本革の中でも滑らかで耐久性に優れたナッパレザーが用いられています。

長距離の移動には滑りづらく姿勢が保持しやすい上位グレードが向いています。

布製のシートは、滑りやすく、その分力を入れて体を支える必要があるので、長距離の移動には向いていないですが、普段使いであれば十分な乗り心地の座席となっています。

また、シート自体の高さがあり、その分安定した乗り心地になっています。

布製シートの特徴
布製のシートは、夏場でもべたつかず、冬場は冷たくなりづらいなどのメリットがありますが、滑りやすい、飲み物どの水分を吸収しやすいといったデメリットがあります。（クロス、ファブリック、合成皮革（ポリウレタン）など）

本革シートの特徴
本革のシートは、水分を吸収しづらい、静電気が発生しないためホコリが溜まりづらいなどのメリットがありますが、夏場は熱く、冬場は冷たいなどのデメリットがあります。

ヘッドレスト

３人乗りを想定しているため、中央にもヘッドレストがあります。

ライバル車と比べて、ヘッドレストが硬く、クッション性は低いです。

ヘッドレストは、安全装備以外にも、頭を寄りかからせることができるので、姿勢を楽に保つことができます。

軽視されがちな装備ですが、事故の際に頭をはげしく打ち付ける「むち打ち」を防ぐ重要な安全装備です。

サイド・クォーター・リヤガラス

窓が大きいと、空間が広く感じることができ、乗り心地も良く感じます。

その中でも最も後部座席の空間で大事なのはサイドガラスですが、フォレスターのサイドガラスは大きくで、縦の長さもあります。

クォーターガラスも大きいため、ライバル車の中でも車内が明るく、広く感じやすいです。

リヤガラスの視認性はまずまずです。

なお、リヤガラスにサンシェードは付いていません。

後部座席の装備

サンルーフ

パノラマルーフは室内を明るくし、開放感を得られるため、乗り心地に大きく影響する装備です。

フォレスターはAdvanceとSPORTの２つのグレードで電動スライドサンルーフを付けることができます。

反転装置も備えており安全性も確保されています。

サイズは通常ぐらいのサイズで、小さくも大きくもありません。

リヤセンターアームレスト

後部座席の中央には、シートに収納可能なアームレストが付いています。

前の部分がシートに付かず、浮いた状態になるタイプとなっています。

厚さは少し薄いですが、サイズ感、高さとも丁度良いです。

フォレスターのアームレストには、ドリンクホルダーが２つ付いていますが、ドリンクホルダー周辺の質感はあまりよくありません。

ドリンクホルダー

センターアームレスト以外に、左右のドアポケットにもドリンクホルダーがあります。

ドアポケットのドリンクホルダーは上に広がる作りとなっており、斜めにドリンクを取り出したりすることができる仕様となっています。

後部座席だけで４つドリンクホルダーがあるので、３人掛けの場合はドアポケットを使うという使い分けができるようになっています。

後席エアコン吹き出し口

後部座席の快適性を高める装備として重要なのが、エアコンの吹き出し口です。

フォレスターはセンターコンソール後部にエアコン吹き出し口が付いており（全車標準装備）、夏場や冬場でも、後部座席で快適に過ごすことが出来ます。

吹き出し口の周囲はメッキ加飾が施されており、高級感があります。

エアコンの下部には、シートヒーターの操作ボタンとUSB端子が２つ装備されています。

シートヒーター

リアシートヒーターは、全グレードで標準装備となっています。

Touring、X-BREAKを除くグレードでは３段階の温度調節が可能となっており、冬場でも快適に過ごすことができます。

操作ボタンはセンターコンソールのエアコン下部となっています。

後席中央のシートベルトの装着方法と外し方

後部座席中央のシートベルトの装着方法は次の手順で行います。

①後部座席の右後ろの格納ホルダーからシートベルトを引き出す。

②右側の席と中央席の背もたれの間にあるガイドの中にシートベルトを通す。

③シートベルトにタングプレート（バックルと結合する金属の部分）が２つ付いているので、小さいタングプレートを体の右側の小さい穴のあいたバックルに装着する。

④大きいコネクターをお腹を包むようにまたがせて左側のバックルに差し込む。（通常の３点式シートベルトと同じ要領）

外すときは、その逆になりますが、小さいほうのタングプレートはバックルから通常どおりには引き抜けません。

小さいバックルの解除ボタン（赤い部分）は、通常の解除ボタンと比べて細いため指で押すことができないため、すでに取り外しているタングプレートを赤い部分に差し込んで解除する必要があります。

リクライニングの倒し方とフラットにする方法

リクライニング

フォレスターは５段階のリクライニング機能があります。

ライバル車と比べてもリクライニング機能が高く、室内幅、室内高とともに室内を広く使えるような仕組みに力を入れていることがわかります。

シートの腰の位置にあるバンドを引くことで角度を調節することができます。

フラットにする方法

後部座席は6：4の分割式となっており、中央のシートは右側のシートと一緒に動くつくりとなっています。

倒し方は、ヘッドレスト横のリクライニングレバーを上に引くことで、前方にシートを倒すことができます。

ラゲッジスペースの左右に備わっているリモコンレバーを引くことで、左右のシートを倒すともできます。

座席を倒すと、後部座席の背面が若干傾斜のある状態となり、フルフラットにはなりません。

フロアマット

フォレスターの純正フロアマットはなんと３万円ほどします。

このフォレスター用のフロアマットであれば、半額で購入することができます。

品質もいいので、純正品を買うなら是非こちらをおすすめします。

フォレスターの後部座席は狭い？広さとリクライニングの倒し方などを紹介まとめ

フォレスターの後部座席の広さや乗り心地などについて紹介してきましたが、まとめると次のとおりです。

• ニースペース、室内幅は広く３人掛けしやすい
• 足元空間は内側のレールが少し干渉する
• 室内高はライバル車の中で最も高い
• 最低地上高はライバル車の中で最も高い
• ドアの開口角度はほぼ90度
• めずらしい５段階のリクライニング機能あり
• フラットにはなるが、多少角度はある

フォレスターをお得に買う方法