アウトランダーの後部座席の広さと乗り心地は？リクライニングの倒し方などを紹介

アウトランダーは三菱が販売する５人乗りと7人乗りのミドルサイズSUVです。

口コミを見てみると、後部座席が広いといった意見が多いようですが、実際のところはどうなのでしょうか？

今回は三菱のアウトランダーの後部座席の広さから装備、リクライニングの方法などを紹介していきます。

広い？狭い？後部座席の口コミ

アウトランダーの後部座席の広さについて解説する前に、実際にどのような口コミがあるのか見てみます。

@bousou_ なるほど！アウトランダー後部座席座らせてもらったんですけど、高いし広いしとにかくデカくて…羨ましい…。
父が今まで乗ってた車が母に降りてきたんですけど、プリウスとは比べ物にならないスムーズで唐突な加速に２人で興奮しましたｗやはり3000↑は違いますな…。

— 麻績 (@0dyk03) March 31, 2016

車乗り換えるのは楽しみだけど、デリカと違ってアウトランダーは後部座席の足元が狭いからブロンプトン置けないんだよね。
今度からは荷室入れなきゃならないし、倒れないようにしっかり固定しなきゃならないから面倒だ(´-ω-｀;)ゞ

— マジコ@ムンクさんは俺の嫁 (@majiko3776) July 11, 2018

後部座席については、「広い」という口コミと「狭い」という口コミのどちらもありましたが、広いとの意見が多いようです。

アウトランダーの後部座席の広さ

実際の後部座席の広さをライバル車と比較してみましょう。

比較するのは、ボディサイズが同じぐらいのスバル「フォレスター」、日産「エクストレイル」、レクサス「NX」、トヨタ「ハリアー」「RAV4」、ホンダ「CR-V」、マツダ「CX-5」「CX-60」の8車です。

ニースペース（前席との距離）

ニースペースは、「後部座席に座ったときに前のシートと膝の間のスペースがこぶし何個分か」が目安にされることが多いため、こぶしの個数で比較します。

順位	車	こぶしの数	全長(㎜)
１位	CR-V（５人乗り）	３個	4,605
１位	エクストレイル（５人乗り）	３個	4,660
３位	アウトランダー（５人乗り）	2.5個	4,710
３位	フォレスター	2.5個	4,640
３位	RAV4	2.5個	4,610
６位	ハリアー	２個	4,740
６位	CX-60	２個	4,740
６位	CX-5	２個	4,575
９位	NX	1.5個	4,660

１位はCR-V、エクストレイルの３個、３位はアウトランダー、フォレスター、RAV4の2.5個、６位はハリアー、CX-5及びCX-60の2個、9位はNXの1.5個となりました。

ライバル車と比べると、アウトランダーは前のシートとの空間が広い部類であることがわかります。

同率３位のフォレスターやRAV4と比べて全長が長いことを考えると、全長に対して後部座席はあまり広くないことがわかります。

１位のCR-Vは全長が4,605㎜でアウトランダーより10.5ｃｍ短いですが、ニースペースにはこぶしが３つほど入る広さとなっており、全長に対して後部座席が広いです。

室内幅、室内高

次に、室内の横幅と高さをライバル車と比較してみてみます。v

	室内幅(㎜)		室内高(㎜)
アウトランダー(PHEV)	1,505	９位	1,240	４位
エクストレイル	1,540	4位	1,255	3位
レクサスNX	1,520	６位	1,195	８位
フォレスター	1,545	３位	1,275	１位
ハリアー	1,520	６位	1,215	７位
RAV4	1,515	８位	1,230	５位
CR-V	1,550	１位	1,230	５位
CX-5	1,540	４位	1,265	2位
CX-60	1,550	１位	1,215	７位

アウトランダーの室内幅は1,505㎜で最も狭く、最も広いCR-Vに比べると、4.5㎝狭いです。

室内高は1,240㎜（4位）で、最も低いレクサスNX（1,195㎜）と比べると4.5㎝高いです。

ライバル車と比べると、幅かなり狭く、高さはそこそこであることがわかります。

アウトランダーのグレードの違いについてはこちらの記事をご覧ください。

最低地上高

次に、乗り降りに影響する最低地上高を見てみます。

順位	車	最低地上高(㎜)
１位	CX-60	180
２位	レクサスNX	185
３位	ハリアー	195
４位	CR-V	200
４位	エクストレイル	200
６位	RAV4	205
７位	CX-5	210
８位	アウトランダー(PHEV)	215
９位	フォレスター	220

最低地上高は、ライバル車の中で２番目に高い220㎜となっており、お年寄りやお子さんには少々乗りづらく感じるかもしれません。

リヤドアの開口角度は80～85度ほどあり、かなり開口角度が大きくなっています。

最低地上高は高いですが、リヤドアの開口部が広いため、総合的にはライバル車と同等の乗り降りのしやすさといえます。

アウトランダーの後部座席の乗り心地

シート

アウトランダーの後部座席は、３人掛けでドアからドアまでつながっているベンチシートとなっています。

中央のシートは、左右よりも若干高いですが、中央浮きは少ないです。

とはいえ、左右のシートと比べるとホールドが効かないことから、揺れや振動が直接体に伝わるので、乗り心地はあまりよくありません。

シートのメイン部分の種類は、エントリーグレードのMグレードでファブリック、ミドルグレードのGとBLACKEditionグレードで合成皮革、上位グレードのPグレードで本革のセミアニリンレザーとなっています。

セミアニリンレザーは本革を薄い皮膜で保護することで、劣化を防ぐ効果があります。

また、シートがかなり高くまであり、包まれるような乗り心地となっており、先代のアウトランダーと比べると８㎝以上高くなっています。

長距離の移動には滑りづらく姿勢が保持しやすい上位グレードが向いています。

布製のシートは、滑りやすく、その分力を入れて体を支える必要があるので、長距離の移動には向いていないですが、普段使いであれば十分な乗り心地の座席となっています。

また、シート自体の高さがあり、その分安定した乗り心地になっています。

布製シートの特徴
布製のシートは、夏場でもべたつかず、冬場は冷たくなりづらいなどのメリットがありますが、滑りやすい、飲み物どの水分を吸収しやすいといったデメリットがあります。（クロス、ファブリック、合成皮革（ポリウレタン）など）

本革シートの特徴
本革のシートは、水分を吸収しづらい、静電気が発生しないためホコリが溜まりづらいなどのメリットがありますが、夏場は熱く、冬場は冷たいなどのデメリットがあります。

ヘッドレスト

３人乗りを想定しているため、中央にもヘッドレストがあります。

ヘッドレストは、安全装備以外にも、頭を寄りかからせることができるので、姿勢を楽に保つことができます。

軽視されがちな装備ですが、事故の際に頭をはげしく打ち付ける「むち打ち」を防ぐ重要な安全装備です。

サイド・クォーター・リアガラス

窓が大きいと、空間が広く感じることができ、乗り心地も良く感じます。

その中でも最も後部座席の空間で大事なのはサイドガラスですが、アウトランダーのサイドガラスは大きく、縦の長さもあります。

また、Mグレードを除く全てのグレードでロールサンシェードが標準装備となっています。

クォーターガラスの大きさは普通ですが、リアシートの背もたれが高い分、クォーターガラスからの光はあまり後部座席には届きません。

リアガラスの視認性はまずまずです。

後部座席の装備

サンルーフ

パノラマルーフは室内を明るくし、開放感を得られるため、乗り心地に大きく影響する装備です。

アウトランダーはMグレードを除く全てのグレードで電動スライドサンルーフを付けることができます。

反転装置も備えており安全性も確保されています。

サイズは大きく、全席から後席にかけてセンターピラーのルーフレールをまたいだ形となっています。

リヤセンターアームレスト

後部座席の中央には、シートごと倒れるタイプのアームレストが付いています。

シートに付いているストラップを引っ張ることで倒すことができます。

前の部分がシートに付かず、浮いた状態になるタイプとなっています。

サイズ感、高さとも丁度良いです。

ミドルサイズSUVにはめずらしく、縦置きのドリンクホルダーとなっています。

縦置きのドリンクホルダーのメリットは、ドリンクホルダーを使用中でも、両サイドから手を置けることです。

ドリンクホルダー

センターアームレスト以外に、左右のドアポケットにもドリンクホルダーがあります。

ドアポケットのドリンクホルダーは上に広がる作りとなっており、斜めにドリンクを取り出したりすることができる仕様となっています。

後部座席だけで４つドリンクホルダーがあるので、３人掛けの場合はドアポケットを使うという使い分けができるようになっています。

後席エアコン吹き出し口

後部座席の快適性を高める装備として重要なのが、エアコンの吹き出し口です。

アウトランダーはセンターコンソール後部にエアコン吹き出し口が付いており（全車標準装備）、夏場や冬場でも、後部座席で快適に過ごすことが出来ます。

最上位グレードのPグレードでは、温度調節のパネルが装備されており、後部座席を独立して温度調節することができます。

エアコンの下部には、シートヒーターの操作ボタンとUSB端子が２つ装備されています。

シートヒーター

リアシートヒーターは、Mグレードを除くグレードでオプション装備可能となっており、最上位グレードのPグレードのみ標準装備となっています。

３段階の温度調節が可能となっており、冬場でも快適に過ごすことができます。

操作ボタンはセンターコンソールのエアコン下部となっています。

チャイルドシート

チャイルドシートは次の３つの方法で装着することができます。

シートベルト

チャイルドシートにシートベルトを取り付ける一般的な方法です。

ベルトが捻じれないように注意して取り付ける必要があります。

後部座席の３席のどの席でも付けることができます。

ISOFIXロアアンカレッジ

シートの付け根の左右に附属してある金具にチャイルドシートの金具を取り付ける方法です。

使わないときはカバーがしてあるので、カバーを外すことでチャイルドシートと連結する金具（ロアアンカレッジ）が見えるようになります。

後部座席の左右の席に１セットずつ準備されているので、チャイルドシートを２個まで取り付けることができます。

ISOFIXとは、シートベルトを使わずに、チャイルドシートと車の固定金具を連結させるだけの簡単な取り付け方法です。

テザーベルト

後部座席の裏にある金具（トップテザーアンカレッジ）にテザーベルトの金具を引っかけてチャイルドシートを固定する方法です。

後部座席の左右のシートに１つずつ装着可能です。

テザーベルトは、ヘッドレストを上げて装着しますが、このとき、ベルトが捻じれないように注意する必要があります。

また、チャイルドシートを装着後にシートを調整するとテザーベルトが緩むため、シートを調整してからチャイルドシートを取り付ける必要があります。

リクライニングの倒し方とシートアレンジ

リクライニング

ミドルSUVは１～３段階のリクライニング機能があることが多いですが、アウトランダーは２段階のリクライニング機能となっています。

ヘッドレストの横にあるレバーを引くことで角度を調節することができます。

シートアレンジ

後部座席は4：6の分割式となっており、中央のシートは右側のシートと連動します。

倒し方は、ヘッドレスト横のリクライニングレバーを上に引くことで、前方にシートを倒すことができます。

ラゲッジスペースに備わっているボタンを押すことで、左右のシートを倒すともできます。

座席を倒すと、後部座席の背面が若干傾斜のある状態となり、フルフラットにはなりません。

フロアマット

アウトランダーの純正フロアマットは2万5000円以上します。

このアウトランダー用のフロアマットであれば、１万円で購入することができます。

品質もいいので、純正品を買うなら是非こちらをおすすめします。

アウトランダーの後部座席は狭い？広さとリクライニングの倒し方などを紹介まとめ

アウトランダーの後部座席の広さや乗り心地などについて紹介してきましたが、まとめると次のとおりです。

• ニースペースはかなり広い
• 室内幅はライバル車の中で最も狭い
• 室内高は中間程度
• 最低地上高は２番目に高い
• ドアの開口角度は80～85度
• 長距離運転には上位モデルがおすすめ
• 後部座席は6：4の分割式

アウトランダーをお得に買う方法