CX-5の後部座席は狭い？広さとリクライニングの倒し方などを紹介

CX-5はマツダが製造するミドルサイズのSUVで５人乗りとなっています。

口コミを見てみると、後部座席が狭いといった意見が多いようですが、実際のところはどうなのでしょうか？

今回はマツダCX-5の後部座席の広さから乗り心地、リクライニング方法などを紹介していきます。

広い？狭い？後部座席の口コミ

CX-5の後部座席の広さについて解説する前に、実際にどのような口コミがあるのか見てみます。

CX-8を買ったときに比較検討した車の脱落理由
CX-5/後部座席が狭い
CR-V/内外装が好みじゃない、幅大
RAV4/内装が好みじゃない、幅大、発売時期が遅い
エクストレイル/日産…
CX-8も幅が1855だったら買えてなかったなぁ

— じゃす⭐夫 (@Justice_77) March 4, 2019

CX-5良いですよ～
XDエクスクルーシブを買ってもうそろそろ2年経ちますが未だに、眺めてニヤニヤ、乗り込んでニヤニヤ、動かしてニヤニヤしています...笑

後部座席スペースが狭いのと、夏場、複雑なグリルでみっちり虫捕りしてしまうのだけが少し難点ですかね。

— 奥太郎 (@oku_tarou) April 20, 2021

後部座席については、「狭い」という口コミが多く、「広い」という口コミはあまりありませんでした。

CX-5の後部座席の広さ

それでは、実際の後部座席の広さをライバル車と比較してみましょう。

比較するのは、ボディサイズが同じぐらいの三菱「アウトランダー」、日産「エクストレイル」、レクサス「NX」、スバル「フォレスター」、トヨタ「ハリアー」「RAV4」、ホンダ「CR-V」、マツダ「CX-60」の８車です。

ニースペース（前部座席との距離）

ニースペースは、「後部座席に座ったときに前のシートと膝の間のスペースがこぶし何個分か」が目安にされることが多いため、こぶしの個数で比較します。

順位	車	こぶしの数	全長(㎜)
１位	CR-V（５人乗り）	３個	4,605
１位	エクストレイル（５人乗り）	３個	4,660
３位	アウトランダー（５人乗り）	2.5個	4,710
３位	フォレスター	2.5個	4,640
３位	RAV4	2.5個	4,610
６位	ハリアー	２個	4,740
６位	CX-60	２個	4,740
６位	CX-5	２個	4,575
９位	NX	1.5個	4,660

１位はCR-V、エクストレイルの３個、３位はアウトランダー、フォレスター、RAV4の2.5個、６位はハリアー、CX-60、CX-5の2個、9位はNXの1.5個となりました。

ライバル車と比べると、CX-5は前のシートとの空間が狭い部類であることがわかります。

一方、全長が4,575㎜で最も短いことを考えると、決して狭いわけではなく、妥当な広さと言えそうです。

同率６位のハリアーはライバル車の中でも最も全長が長く、CX-5と比べて16㎝近く長いことからも、CX-5が決して狭いわけではないことがわかります。

また、１位のCR-Vは全長が4,605㎜で２番目に小さいですが、こぶしの数は３個程度入りニースペースが広くなっています。

CX-5はニースペースこそ広い部類ではありませんが、足元の空間をみてみると、前部座席のシートレールが張り出していないため、足にあたることもなく広い空間が確保されています。

なお、同じマツダCX-30のニースペースは1.5個程度なので、車格が違う分ニースペースも広いです。

室内幅、室内高

次に、室内の横幅と高さをライバル車と比較してみてみます。

	室内幅(㎜)		室内高(㎜)
アウトランダー(PHEV)	1,505	９位	1,240	４位
エクストレイル	1,540	４位	1,255	３位
レクサスNX	1,520	６位	1,195	８位
フォレスター	1,545	３位	1,275	１位
ハリアー	1,520	６位	1,215	７位
RAV4	1,515	８位	1,230	５位
CR-V	1,550	１位	1,230	５位
CX-5	1,540	４位	1,265	２位
CX-60	1,550	１位	1,215	７位

CX-5の室内幅は1,540㎜（4位）で、最も広いCX-60、CR-V（1,550㎜）と比べると１㎝狭いです。

１㎝の差なので、ほとんど感じられません。

室内高は1,265㎜（２位）で、最も高いフォレスター（1,275㎜）と比べると1㎝低いです。

ライバル車と比べると普通ぐらいの室内高と言えそうです。

最低地上高

次に、乗り降りに影響する最低地上高を見てみます。

順位	車	最低地上高(㎜)
１位	CX-60	180
２位	レクサスNX	185
３位	ハリアー	195
４位	CR-V	200
４位	エクストレイル	200
６位	RAV4	205
７位	CX-5	210
８位	アウトランダー(PHEV)	215
９位	フォレスター	220

最低地上高は、ライバル車の中では７番目（３番目に高い）となっており、乗り降りはしづらい設計になっています。

乗り降りはしづらいかもしれませんが、最低地上高の低いCX-60、レクサスNX、ハリアーなどの都市型SUVよりもオフロードに近い環境でも走ることができます。

リヤドアの開口角度は85度ほどあり、ライバル車と比べてもかなり開口角度が大きくなっています。

このため最低地上高に比べて乗り降りはしやすくなっています。

CX-5の後部座席の乗り心地

シート

CX-5の後部座席は、３人掛けでドアからドアまでつながっているベンチシートとなっています。

真ん中のシートは、左右よりも若干高いですが、ライバル車と比べて中央浮きが少ないです。

とはいえ、左右のシートと比べるとホールドが効かないことから、揺れや振動が直接体に伝わるので、乗り心地はあまりよくありません。

シートの素材は、上位グレードのLパッケージ、スポーツアピアランス、エクスクルーシブモードは本革となっています。

特に最上位グレードのエクスクルーシブモードでは本革の中でも滑らかで耐久性に優れたナッパレザーが用いられています。

エントリーグレードのスマートエディション、プロアクティブは布製、ミドルグレードのブラックトーンエディションとフィールドジャーニーでは合成皮革が使用されています。

長距離の移動には滑りづらく姿勢が保持しやすい上位グレードが向いています。

布製のシートは、滑りやすく、その分力を入れて体を支える必要があるので、長距離の移動には向いていないですが、普段使いであれば十分な乗り心地の座席となっています。

布製シートの特徴
布製のシートは、夏場でもべたつかず、冬場は冷たくなりづらいなどのメリットがありますが、滑りやすい、飲み物どの水分を吸収しやすいといったデメリットがあります。（クロス、ファブリック、合成皮革など）

本革シートの特徴
本革のシートは、水分を吸収しづらい、静電気が発生しないためホコリが溜まりづらいなどのメリットがありますが、夏場は熱く、冬場は冷たいなどのデメリットがあります。

ヘッドレスト

３人乗りを想定しているため、中央にもヘッドレストがあります。

ヘッドレストは、安全装備以外にも、頭を寄りかからせることができるので、姿勢を楽に保つことができます。

軽視されがちな装備ですが、事故の際に頭をはげしく打ち付ける「むち打ち」を防ぐ重要な安全装備です。

サイド・クォーター・リアガラス

窓が大きいと、空間が広く感じることができ、乗り心地も良く感じます。

その中でも最も後部座席の空間で大事なのはサイドガラスですが、CX-5は、サイドガラスが大きく、視認性もバッチリです。

一方、サイドガラスが大きい分、クォーターガラスは小さくなっています。

リアガラスは大きくもなく小さくもない普通ぐらいの大きさとなっています。

後部座席の装備

サンルーフ

パノラマルーフは室内を明るくし、開放感を得られるため、乗り心地に大きく影響する装備です。

CX-5では電動スライドガラスサンルーフをオプション（88,000円）で付けることができます。

チルトアップ機能（サンルーフが持ち上がって開口する）も付いているので、換気したい場合にも便利です。

サイズは、ライバル車と比較して小さいです

リヤセンターアームレスト

後部座席の中央には、シートに収納可能なアームレストが付いています。

前の部分がシートに付かず、浮いた状態になるタイプとなっています。

CX-5のアームレストには、ドリンクホルダーをはじめ、充電用USB端子２口、リアシートヒーターのスイッチなどライバル車と比べてとても利便性の高いつくりになっています。

幅は比較的広く、左右の人が肘を掛けられるほどのサイズです。

ドリンクホルダーはただ穴が開いているだけではなく、しっかりホールドしてくれるような作りになっています。

アームレスト内側を開くと、内部には充電用USB端子が２口付いています。

携帯を充電している状態でフタをしめることもでき、よくあるセンターコンソールの下についているUSBよりも使い勝手がとても良いです。

センターアームレストにUSB端子が付いているのは、ライバル車と比べても優れている点の１つです。

ドリンクホルダー

センターアームレスト以外に、左右のドアポケットにもドリンクホルダーがあります。

ドアポケットのドリンクホルダーは上に広がる作りとなっており、斜めにドリンクを取り出したりすることができる仕様となっています。

後部座席だけで４つドリンクホルダーがあるので、３人掛けの場合はドアポケットを使うという使い分けができるようになっています。

後席エアコン吹き出し口

後部座席の快適性を高める装備として重要なのが、エアコンの吹き出し口です。

CX-5はセンターコンソール後部にエアコン吹き出し口が付いており（全車標準装備）、夏場や冬場でも、後部座席で快適に過ごすことが出来ます。

吹き出し口の周囲にメッキ加飾が施されており先代ハリアーのような高級感があります。

シートヒーター

リアシートヒーターは、ミドルモデルのフィールドジャーニー、上位モデルのLパッケージ、スポーツアピアランス、エクスクルーシブモードに標準装備となっています。

温度の調節は、前部座席と同様に３段階式の調節が可能となっており、冬場でも快適に乗ることができます。

リヤセンターアームレストにボタンが付いているので、座った状態のまま操作することができます。

また、スイッチを付けた後、90分経つと自動でオフになります。

後部座席のモニター

CX-5では、後部座席の搭乗者用にショップオプションでアルパインのリアシートモニター（約14万円）を取り付けることができます。

天井に着けるタイプとなっており、サイズは10.1型でスリムでスタイリッシュなデザインになっています。

見る人の視点の高さに合わせて180度任意の角度に画面の傾きを調整することができ、リモコンにより座ったまま操作をすることができます。

モニターの表示内容は次のとおりです。

ナビゲーション画面	リアシートモニター表示画面内容
地図表示時	DVDビデオ映像/テレビ映像
DVDビデオ映像時	DVDビデオ映像
テレビ映像時	テレビ映像

DVDを再生するためには、別途ショップオプションのDD/DVDプレーヤー（約７万円）が必要になります。

なお、ルームランプとの交換装着となりますが、このモニター自体にもランプが付いているので、室内灯について心配する必要はありません。

シートベルト

後部座席の左右中央席すべて通常の３点式シートベルトです。

シートベルトには以下の３つの機構が備わっています。

・ELR（緊急時固定）機構：強い衝撃を受けるとベルトが自動的にロックされ身体を固定する
・プリテンショナー機構：車両が強い衝撃を受けると、シートベルトが引き込まれる
・ロードリミッター機構：車両が強い衝撃を受けたときに、シートベルトにより乗員に過度な負荷がかからないようにする

左右席にはこれらすべての機構が備わっていますが、中央席はELR機構のみとなっています。

安全の観点から、できる限り左右席の使用をおすすめします。

リクライニングの倒し方とシート角度

リクライニングとシート角度

CX-5には残念ながらリクライニング調節機能が備わっていません。

シートの角度は約28度で、背もたれの位置をゆったりと座れる角度で、よりくつろいだ姿勢がとれるつくりになっています。

シートアレンジ

後部座席はめずらしい4：2：4の分割式となっており、中央のシートのみ倒してスキー板やスノーボード、釣り竿などの長尺物をいれることも可能です。

4：2：4の分割式の強みとして、中央シートを倒し長尺物を載せた上で、４人乗ることができ、左右の快適性の高いシートが使える点です。

倒し方は、ヘッドレストの横にリクライニングレバーを上に引くことで、前方にシートを倒すことができます。

ラゲッジスペースの左右に備わっているリモコンレバーを引くことで、左右、中央のそれぞれのシートを好きな個所を選んで倒すともできます。

座席を倒すと、フルフラットにはなりませんが、比較的段差は少ない構造になっています。

ペダルのカスタム

CX-5のペダルはオルガン式となっており、かかとがずれにくくコントロールに長けています。

カスタム前は周りと同系色の黒であるため、存在感をあまり感じませんが、カスタム後は、銀色が入ることで一気に足元に締まりがでます。

取り付けも５分ほどででき、CX-5と書いてあるため、純正のような使用感となっています。

かなりおすすめの室内カスタムの１つです。

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CX-5の後部座席は狭い？広さとリクライニングの倒し方などを紹介まとめ

CX-5の後部座席の広さや乗り心地などについて紹介してきましたが、まとめると次のとおりです。

• ニースペースは狭いが、足元はゆったり
• 乗りづらい高さだが、ドアの開口角度は広い
• 長距離運転には上位モデルがおすすめ
• リクライニング機能はない
• 後部座席は４：２：４の分割式
• ラゲッジスペースから後部座席を倒せるレバーがある

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