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アリアは日産が販売する5人乗りのミドルサイズSUVです。
あまり知られていませんが、国内初のクロスオーバーEVでもあります。
口コミを見てみると、後部座席が広いといった意見が多いようですが、実際のところはどうなのでしょうか?
今回は日産アリアの後部座席の広さから装備、リクライニングの方法などを紹介していきます。
- 後部座席の広さや乗り心地
- 後部座席の装備
- リクライニングの倒し方 など
広い?狭い?後部座席の口コミ
アリアの後部座席の広さについて解説する前に、実際にどのような口コミがあるのか見てみます。
後部座席については、「広い」という口コミと「狭い」という口コミのどちらもありましたが、狭いとの意見が多いみたいです。
日産アリアの後部座席の広さ
実際の後部座席の広さをライバル車と比較してみましょう。
比較するのは、ボディサイズが同じぐらいのスバル「フォレスター」、三菱「アウトランダー」、日産「エクストレイル」、トヨタ「ハリアー」・「RAV4」、ホンダ「CR-V」、マツダ「CX-5」「CX-60」の8車です。
ニースペース
ニースペースは、「後部座席に座ったときに前のシートと膝の間のスペースがこぶし何個分か」が目安にされることが多いため、こぶしの個数で比較します。
順位 | 車 | こぶしの数 | 全長(㎜) |
1位 | CR-V(5人乗り) | 3個 | 4,605 |
1位 | エクストレイル(5人乗り) | 3個 | 4,660 |
1位 | アリア | 3個 | 4,595 |
4位 | アウトランダー(5人乗り) | 2.5個 | 4,710 |
4位 | フォレスター | 2.5個 | 4,640 |
4位 | RAV4 | 2.5個 | 4,610 |
7位 | ハリアー | 2個 | 4,740 |
7位 | CX-60 | 2個 | 4,740 |
7位 | CX-5 | 2個 | 4,575 |
10位 | レクサスNX | 1.5個 | 4,660 |
1位はCR-V、エクストレイル、アリアのこぶし3個、4位はアウトランダー、フォレスター、RAV4の2.5個、7位はハリアー、CX-5及びCX-60の2個、10位はNXの1.5個となりました。
ライバル車と比べると、日産アリアは前のシートとの空間が最も広い部類であることがわかります。
全長自体は2番目に短いので、構造的に後部座席が広くなっているといえます。
また、EVであるため、センタートンネルがなく、ライバル車と比較して足元空間がより広く感じられます。
室内幅、室内高
次に、室内の横幅と高さをライバル車と比較してみてみます。
室内幅(㎜) | 室内高(㎜) | |||
アリア | 1,540 | 4位 | 1,210 | 9位 |
アウトランダー(PHEV) | 1,505 | 10位 | 1,240 | 4位 |
エクストレイル | 1,540 | 4位 | 1,255 | 3位 |
レクサスNX | 1,520 | 7位 | 1,195 | 10位 |
フォレスター | 1,545 | 3位 | 1,275 | 1位 |
ハリアー | 1,520 | 7位 | 1,215 | 7位 |
RAV4 | 1,515 | 9位 | 1,230 | 5位 |
CR-V | 1,550 | 1位 | 1,230 | 5位 |
CX-5 | 1,540 | 4位 | 1,265 | 2位 |
CX-60 | 1,550 | 1位 | 1,215 | 7位 |
アリアの室内幅は1,540㎜で4番目に広く、最も広いCR-Vに比べると、10㎝狭いです。
3人で座ったときは、ライバル車の中では幅としては比較的ゆったりかんじるかもしれません。
室内高は1,210㎜で2番目に低くなっています。
これはリア方向にすぼむような車の形状のため低くなっていることがわかります。
最も室内高の高いフォレスターと比べると6.5㎝低いです。
ライバル車の平均と比べると、幅はありますが、高さが低い分、座った際には天井が近いため狭く感じてしまうかもしれません。
最低地上高
次に、乗り降りに影響する最低地上高を見てみます。
順位 | 車 | 最低地上高(㎜) |
1位 | アリア | 180 |
1位 | CX-60 | 180 |
3位 | レクサスNX | 185 |
4位 | ハリアー | 195 |
5位 | CR-V | 200 |
5位 | エクストレイル | 200 |
7位 | RAV4 | 205 |
8位 | CX-5 | 210 |
9位 | アウトランダー(PHEV) | 215 |
10位 | フォレスター | 220 |
最低地上高は、ライバル車の中で最も低い180㎜となっており、お年寄りやお子さんにも乗りやすい高さとなっています。
また、リアドアの開口角度は85度ほどでかなり大きく開きます。
開口角度も広く、高さが低いため乗り降りしやすいことがわかります。
アリアの後部座席の乗り心地
シート
後部座席は、3人掛けでドアからドアまでつながっているベンチシートとなっています。
中央のシートは、左右よりも若干高いですが、中央浮きは少ないです。
とはいえ、左右のシートと比べるとホールドが効かないことから、揺れや振動が直接体に伝わるので、乗り心地はあまりよくありません。
アリアは、グレードが1種類のみとなっていますが、シートはスエードかナッパレザーを選ぶことができます。
長距離の移動には滑りづらく姿勢が保持しやすいナッパレザーが向いています。
布製のシートは、滑りやすく、その分力を入れて体を支える必要があるので、長距離の移動には向いていないですが、普段使いであれば十分な乗り心地の座席となっています。
また、シート自体の高さがあり、その分安定した乗り心地になっています。
布製シートの特徴
布製のシートは、夏場でもべたつかず、冬場は冷たくなりづらいなどのメリットがありますが、滑りやすい、飲み物どの水分を吸収しやすいといったデメリットがあります。(クロス、ファブリック、合成皮革(ポリウレタン)など)
本革シートの特徴
本革のシートは、水分を吸収しづらい、静電気が発生しないためホコリが溜まりづらいなどのメリットがありますが、夏場は熱く、冬場は冷たいなどのデメリットがあります。
ヘッドレスト
3人乗りを想定しているため、中央にもヘッドレストがあります。
ヘッドレストは、安全装備以外にも、頭を寄りかからせることができるので、姿勢を楽に保つことができます。
軽視されがちな装備ですが、事故の際に頭をはげしく打ち付ける「むち打ち」を防ぐ重要な安全装備です。
室内高が低いことから、ヘッドレストのすぐ上に天井がくるため、かなり狭く感じます。
サイド・クォーター・リアガラス
窓が大きいと、空間が広く感じることができ、乗り心地も良く感じます。
その中でも最も後部座席の空間で大事なのはサイドガラスですが、アリアのサイドガラスはライバル車と比較すると縦が短い分横に長くみえます。
後ろにしぼむつくりであるため、後部座席後方のクォーターガラスはありません。
ただし、サンルーフを付けることができるので、明るさや解放感はそちらで考えてもいいかもしれません。
後部座席の装備
リヤセンターアームレスト
後部座席の中央には、アームレストが付いています。
前の部分がシートに付かず、浮いた状態になるタイプで形状、大きさとも十分です。
ドリンクホルダーは通常どおり2つ付いています。
ドリンクホルダー
センターアームレスト以外に、左右のドアポケットにもドリンクホルダーがあります。
ドアポケットのドリンクホルダーは上に広がる作りとなっており、斜めにドリンクを取り出したりすることができる仕様となっています。
後部座席だけで4つドリンクホルダーがあるので、3人掛けの場合はドアポケットを使うという使い分けができるようになっています。
後席エアコン吹き出し口
後部座席の快適性を高める装備として重要なのが、エアコンの吹き出し口です。
センターコンソール後部にエアコン吹き出し口が付いており、夏場や冬場でも、後部座席で快適に過ごすことが出来ます。
エアコン吹き出し口の周りの加飾はとくにありませんが、センターコンソール自体が木目調のようなラインがはいっているため高級感があります。
センターコンソールのエアコン吹き出し口の下部には、USB端子が2つついています。
チャイルドシート
チャイルドシートは次の3つの方法で装着することができます。
シートベルト
チャイルドシートにシートベルトを取り付ける一般的な方法です。
ベルトが捻じれないように注意して取り付ける必要があります。
後部座席の3席のどの席でも付けることができます。
ISOFIXロアアンカレッジ
シートの付け根の左右に附属してある金具にチャイルドシートの金具を取り付ける方法です。
使わないときはカバーがしてあるので、カバーを外すことでチャイルドシートと連結する金具(ロアアンカレッジ)が見えるようになります。
後部座席の左右の席に1セットずつ準備されているので、チャイルドシートを2個まで取り付けることができます。
ISOFIXとは、シートベルトを使わずに、チャイルドシートと車の固定金具を連結させるだけの簡単な取り付け方法です。
テザーベルト
後部座席の裏にある金具(トップテザーアンカレッジ)にテザーベルトの金具を引っかけてチャイルドシートを固定する方法です。
後部座席の左右のシートに1つずつ装着可能です。
テザーベルトは、ヘッドレストを上げて装着しますが、このとき、ベルトが捻じれないように注意する必要があります。
また、チャイルドシートを装着後にシートを調整するとテザーベルトが緩むため、シートを調整してからチャイルドシートを取り付ける必要があります。
リクライニングの倒し方とシートアレンジ
リクライニング
ミドルSUVは1~3段階のリクライニング機能があることが多いですが、日産アリアはニュートラルの位置から1段階のリクライニング機能が備わっています。
ヘッドレストの横にあるレバーを引くことで角度を調節することができます。
リクライニング角度は、通常が26度となっており、そこから後方に6度傾くので、最大32度となります。
シートアレンジ
後部座席は4:6の分割式となっており、中央のシートは片方のシートと連動します。
倒し方は、ヘッドレスト横のリクライニングレバーを上に引くことで、前方にシートを倒すことができます。
座席を倒すと、後部座席の背面が傾斜のある状態となり、フルフラットにはなりません。
ライバル車では、ラゲッジルーム横にあるレバーやスイッチを押すことで、後ろから後部座席を倒すことができますが、アリアにはその機能は付いていません。
フロアマット
フロアマットは車を汚さないためには必須の装備ですが、純正のフロアマットをディーラーで買おうとすると最低5万円します。
ですが、この日産アリア用のフロアマットであれば、2万円以下で購入することができます。
品質もいいので、純正品を買うなら是非こちらをおすすめします。
まとめ
アリアの後部座席の広さや乗り心地などについて紹介してきましたが、まとめると次のとおりです。
- ニースペースは広い
- 室内幅は平均程度、高さは2番目に低い
- 最低地上高は最も低く乗り降りしやすい
- 後部座席は6:4の分割式でフルフラットにはならない
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